OpenSea、詐欺防止へコピーや不正発行防ぐ新システム

2022/11/02

大手NFTマーケットプレイスOpenSeaは11月1日、コピー品のNFTを検出し、不正な発行を防ぐシステムをリリースすると発表した。悪質なコピー品の販売や詐欺行為への対策の一環。

新システムでは、画像検出機能を使い、NFTが発行されてから数秒以内に、不正なコピー品を検出し、コレクションから除外する。オリジナルのアートワークを反転しただけのものなど悪質な不正品や盗作NFT、人気ブランドの本物だと偽り著作権や商標権を侵害した作品の横行を防ぐ。

まずは、共用コントラクトに対応する。OpenSeaは5月、ユーザー保護や信頼性向上のために画像検出機能を導入。OpenSeaで扱っているすべてのNFT作品をチェックし、本物のコレクションとの照合や不正とみなす作品の項目検出の実施などを明かしていた。

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OpenSeaでは8月、盗品とみなされたNFTの取り扱いを巡り、米ミシガン州の裁判所に訴訟を起こされている。取り扱いポリシーの改定を求められていたが、同月には変更を実施。盗品だと報告のあったNFTは取引を凍結され、盗まれたものだと知らずにNFTを購入してしまった場合、盗難には関与していないにもかかわらず資産をロックされることになり、ユーザーの間では不満の対象になっていたが、警察への盗難届が一定期間ないNFTや、盗難され返却されたNFTの売買再開が容易になっていた。また同時に、疑わしい URL の早期検出やブロックなどの自動化も進めていると発表していた。