小田急電鉄、最新XR 技術を体験できる常設施設「NEUU」西新宿で開業へ

2022/10/20

小田急電鉄は11月1日から、東京・西新宿に世界最先端の XR 技術を体験できる常設施設「NEUU(ニュー)」を開業する。「スマート東京先行実施エリア」である同地域で5G を活用したまちづくりに向けた取り組みを推進する東京都事業「西新宿先端サービス実装・産官学コンソーシアム」における「5G サービス実装プロジェクト」の一環。

XR 作品を楽しめる「体験スペース」や、最新デバイスをレンタルし作業ができる「ワークスペース」、新製品やサービスを展示する「ショールーム」の3つのゾーンを用意する。体験スペースでは、ベネチア国際映画祭の VR 部門「Venice Virtual Reality」でプレミア上映された伊東ケイスケ監督による VR 映画「Feather」や、カンヌ国際映画祭の XR 部門「Cannes XR 2020」VEER FUTURE AWARD にノミネートされた、ゆはらかずき監督による「MOWB」など、世界各国で高い評価を得た作品から厳選したラインナップを中心に、常時4~5作品が体験できる。

専門のアドバイザーのもと、専用機材を装着して絵画の中の世界を旅する作品など、まるで作品内に登場人物として存在するような体験を提供するという。作品ラインアップは3カ月に1度の更新を予定。Web 予約優先で、体験料は1作品1000円から。

ワークスペースは、 XR クリエーターが新たな表現を創作する空間として、5種類以上の最新デバイスのレンタルや、クリエーター同士が自由に交流できるスペースを設ける。毎週土日には次世代の XR クリエーターを輩出する「VR プロフェッショナルアカデミー」を開くほか、世界で評価されるXR作品を数多く輩出するフランスや台湾などの海外クリエーターとの交流会なども予定。利用料金はデバイスの利用料込みで1時間600円。

ショールームでは、施設入口に設けた新製品の展示と機材を用いたスペースで、XR 業界をけん引する企業の商品やサービスに触れることができる。将来的には販売も予定しているとのこと。