米Metaザッカーバーグ氏が新ヘッドセット映像、メダリストとバーチャルフェンシング

2022/09/30

米Metaの最高経営責任者(CEO)、マーク・ザッカーバーグ氏が自身のSNS「Facebook」と「Instagram」で、10月に発表を予定している新しいVRヘッドセット「Project Cambria」の映像を公開。ザッカーバーグ氏がヘッドセットを装着し、バーチャルのフェンシングをプレーする姿を披露した。

Project Cambriaは、2021年に開発を報告していた。現在発売しているVRデバイス「Meta Quest 2」と同様のオールインワン型だが、後継機ではなく、よりビジネス用途に焦点をあてたハイエンドモデルになるといわれている。カラーカメラを内蔵しており周囲の様子をフルカラーで映し出せるほか、ユーザーの視線や表情を認識してアバターへ反映させる機能も搭載されている。

公開された映像では、デバイス本体にはモザイク処理が施され外見をうかがえないものの、笑顔のザッカーバーグ氏が、ともに東京五輪の米代表でフェンシング女子個人フルーレ金メダリストのリー・キーファー選手と、キーファー選手の夫で男子フルーレ団体で銅メダルを獲得しているゲレク・マインハルト選手とバーチャルで対戦。リアルな家の中の映像の上にフェンシングのコートとスコアが表示され、細い剣先や素早い動きにも映像が対応しているさまが確認できる。

Project Cambriaは10月11日にMetaが開催予定の、VR・ARの年次カンファレンス「Meta Connect」で正式に発表される予定とみられている。Meta ConnectはMetaが毎年行っている開発者会議で、かつては「Oculus Connect」「Facebook Connect」の名称で開催。VRやARに関する研究成果の報告などが行われるほか、Metaの事業方針も発表され、メタバースへの注力と社名の変更を公表したのも21年の開催時のことだった。22年の開催は、20、21年と同様にオンラインで実施し、これまでのメタバース事業の進捗やコラボレーション、今後の展望などを紹介する予定とのこと。

ザッカーバーグ氏は5月にも、この新VRヘッドセットを装着しVR体験をしている動画を公開していた。