グリーがWeb3.0参入、スマホ向けメタバース「REALITY」運営子会社と

グリーは9月27日、ブロックチェーンゲームの開発やパブリッシングなどのWeb3.0事業に参入すると発表した。スマホゲームなどを展開する子会社のREALITYを通じて行う。

これまで手掛けてきたゲームやアニメ事業、メタバース事業などを通じて得たプラットフォーム運営のノウハウや、ゲーム開発などの経験を活用する。ブロックチェーンゲームの開発やパブリッシング、有力ブロックチェーンを対象にした、セキュリティーや性能、分散性の向上の一端を担うバリデーターノードの運営などを実施。「Blockchain for Games」をコンセプトに、ゲームに特化したブロックチェーンプロジェクト「Oasys」へのトークン出資など、有力なWeb3.0プロジェクトへの出資や提携も行う。

今後は、Web3.0分野の事業成長を目指し、ブロックチェーンゲーム開発を担うゲームデザイナーやエンジニア、アーティストのリードポジションや、自社ゲーム用チェーン、NFTマーケットプレイスやウォレットなどの開発を担うエンジニアなどの採用活動も強化するという。

REALITYは、スマートフォン向けメタバース「REALITY」などを運営。簡単な操作でオリジナルアバターを作成し、モーションキャプチャー技術を用いたリアルなライブ配信を通じて視聴者とコミュニケーションを取ったり、受け取ったギフトを通じて収益化したりすることができるバーチャルライブ配信アプリで、6月からは法人向けメタバース構築ソリューション「REALITY XR cloud」の新サービスとして、アバターのままで3Dのバーチャル空間の中を自在に動き回ることができる機能「ワールド」を法人向けにした「REALITY World」を提供。8月には、エイチ・アイ・エス（HIS）とコラボレーションしたバーチャル支店「HISトラベルワールド」の来場者数が国内最大級の130万人を突破したと発表している。