The Sandboxで現実世界と同時の結婚式　ボルジェCOOが司会務め

香港のブロックチェーン企業Animoca Brand傘下のNFTゲーム「The Sandbox」が9月17日、メタバース上の結婚式を開催した。現実の結婚式と同時にThe Sandbox上にも新郎新婦がアバターで登場し、式の司会はThe Sandboxの最高執行責任者（COO）兼共同創業者のセバスチャン・ボルジェ氏がアバターで務めた。

結婚したのはシンガポール人カップルで、音楽企業Bandwagonを経営する Clarence Chan氏とJoanne Tham氏。2人は同日にシンガポールのホテルで結婚式をあげながら、同時にシンガポールの観光名所「The Alkaff Mansion」を再現したThe Sandboxの「ワールド」でアバター姿での式を行い、バーチャルのキスをして愛を誓った。

ワールドの制作などは、メタバース上の建築物のデザインなどを手がけるSmobler Studiosが手掛けた。

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The Sandboxは、誰でも3Dのボクセルアートやアバター、ゲームなどの制作が可能なブロックチェーンで、制作したアバターなどはイーサリアム上のマーケットプレイスでNFTとして販売できる。日本企業のスクウェア・エニックスやソフトバンクグループも出資しており、The Sandbox上の仮想の土地「LAND」ではスクウェア・エニックスやエイベックス子会社のエイベックス・テクノロジーズ、英金融大手HSBCなどが独自の世界やテーマパークなどを構築。米ニュース誌TIMEによる、2022年の「世界で最も影響力のある100社」にも選ばれている。

メタバース上での結婚では、英日用品大手のユニリーバの口腔ケアブランド「クローズアップ」が4月、VRプラットフォーム「Decentraland（ディセントラランド）」上で結婚証明書のNFTを取得できる独自のメタバースプラットフォーム「Closeup City Hall of Love」を立ち上げている。性別や人種、階級などに関係なく、世界中の結婚を望むカップルが、アバター同士で結婚式をあげ、証明書を受け取ることができる。