電通系がグループ横断組織「web3 club」発足 Web3.0ビジネス参入支援

2022/09/09

ITソリューション企業の電通国際情報サービス(ISID)と電通、新規事業発掘や育成を手がけるセプテーニ・インキュベート、電通ジャパンネットワーク傘下でR&Dを推進する組織「電通イノベーションイニシアティブ」は9月8日、Web3.0領域における顧客企業のビジネスを統合的に支援するグループ横断組織「web3 club(ウェブスリークラブ)」を共同で発足したと発表した。顧客企業が持つアニメやスポーツなどの知的財産(IP)活用や新規IP開発などのNFT施策や、Web3.0関連ソリューションの開発、提供を通じ、顧客企業の事業成長を支援する。

Web3.0領域は注目が高まる一方で、新規参入を図る事業者には、テクノロジーへの理解や法的対応、税務・財務上の取り扱い、商習慣や文化の違いなど、対処する分野が多岐にわたる点がハードルとなるケースも多い。「web3 club」は、ビジネスデザイナーやクリエーター、コンテンツディレクター、データサイエンティスト、エンジニア、法務や税務などのプロフェッショナルを集め、Web3.0領域の広範な課題解決を支援する。またWeb3.0領域のビジネスに新規参入を図る顧客企業やパートナー企業の事業成長支援も行う。

アドバイザーに、日本発のパブリックブロックチェーン「Astar Network(アスターネットワーク)」を開発するStake Technologies(ステイクテクノロジーズ)Pte. Ltd.の渡辺創太最高経営責任者(CEO)らを迎える。Astar Networkを利用したサービス開発やビジネス創出に関わる事業者によるWeb3.0調査や研究などを行うコンソーシアム「Astar Japan Lab」などの外部団体にも参画し、産官学連携を通した研究活動も推進するという。