FIFA、W杯などのNFTコレクション「FIFA+ Collect」9月後半発売

2022/09/05

国際サッカー連盟(FIFA)は9月2日、NFTコレクション「FIFA+ Collect」を9月後半に発売すると発表した。ゲームの瞬間や、ワールドカップ(W杯)や女子W杯を象徴するアートやイメージなどのコレクタブル商品を手頃な価格で提供するという。

FIFA+ Collectは、デジタルプラットフォーム「FIFA+」で提供する。FIFA+は4月から提供されている無料のサッカー総合エンターテインメントサービスで、世界各地のサッカーの試合のライブ中継やニュース、大会情報のほか、ゲームや動画コンテンツなども提供している。

多様な初期コレクションをリリース予定で、今後の限定コレクションの詳細も近日中に発表される予定。FIFA+ Collectはウェブとモバイルデバイスで利用でき、英語、フランス語、スペイン語で提供する。他言語は、今後追加対応される予定とのこと。

FIFAチーフ・ビジネス・オフィサー(CBO)のRomy Gai氏は、FIFA+ Collectリリースにあたり「FIFAグッズがあらゆるサッカーファンに提供され、W杯の一部を所有できるようになる。記念品やステッカーのように、新しいプラットフォームでお気に入りの選手や瞬間などに関わることができる身近な機会になる」とコメントしている。

FIFA+ Collectは、FIFAの公式ブロックチェーンプラットフォーム「Algorand」を搭載。Algorandは5月、FIFAのパートナーに就任しており、Algorandの暫定最高経営責任者(CEO)、W. Sean Ford氏は「FIFAがAlgorandによって実現されたWeb3.0への橋渡しにコミットしたことは、世界中のサッカーファンと直接かつシームレスに関わりたいという願望の証し」と述べている。

サッカー界では、スペインリーグFCバルセロナのジョアン・ラポルタ会長が3月、チーム独自の暗号資産やNFT、メタバースを立ち上げる意向があると公表。新型コロナウイルスの感染拡大による観客の減少などにより悪化している財政状況を改善して収益を確保し、資金力のある競合チームに対抗するためには、テクノロジーの活用が有効な手段になると論じている。