OpenSea、イーサリアムの「マージ」後はPoS上のNFTのみ対応へ

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イーサリアムの大型アップデート「マージ」が迫り、暗号資産取引所やNFTマーケットプレイスなど関係各所の動向に注目が集まっている。最大手NFTマーケットプレイスのOpenSeaは9月1日、Twitter上で「PoSチェーン上のNFTのみをサポートする」と方針を示した。

マージでの最大の変更点は、PoW(プルーフ・オブ・ワーク)からPoS(プルーフ・オブ・ステーク)への移行だ。PoWにはマイニングによる電気の大量消費などの課題があるが、PoSは保有期間や量によって報酬が決まるため、環境負荷は軽くなるという。

9月中にも実施が予想されるマージでは、イーサリアムがPoSへ完全移行せず、正規となるPoS版に加えて、PoW版もハードフォーク(ブロックチェーンのアップグレード)される可能性もある。そうなった場合にPoS版とPoW版のどちらも扱うのか、もしくは片方のみを扱うのかなど、イーサリアムを扱う取引企業や組織は、次々と方針を明らかにしている。

OpenSeaは、PoSのサポートに向けて準備を進めてきたため、仮にPoWのチェーンがフォークされても対応しないという。「監視や管理、コミュニケーションに全力を注いでいる」と表明しつつ、もし質問などがあれば、ひとまずイーサリアム公式サイトのマージ解説ページを読むよう勧めている。

この公式ページでは、マージにいたる経緯や利点などが、Q&A形式でまとめられている。マージの実施は9月19日の予定だが、テストや改良の結果、日程は変更される可能性もあるとのことだ。