サンリオ、Gaudiyと提携 Web3.0分野で協業へ

サンリオは8月31日、ブロックチェーンゲーム事業を手がけるGaudiyと資本業務提携を結んだと発表した。Web3.0分野での協業プロジェクトも始める。

人気キャラクター「ハローキティ」をはじめとした450種類以上の知的財産(IP)を抱えるサンリオは、Web3.0時代は企業から一方通行でコンテンツ提供するだけでなく、ファンと企業が一体となってコミュニティーを盛り上げる楽しみ方が予想されると指摘。Gaudiyとの協業により「ファンの皆さまにこれまでにない新たなコンテンツの楽しみ方を提案していける」とコメントしている。

サンリオとGaudiyは、今後3つの協業を検討しているとのこと。まずは2023年前半に、サンリオのIPを活用した、グローバル向けのキャラクターコミュニティサービスを展開する。

Gaudiyが持つファンプラットフォーム「Gaudiy Fanlink」とも連携する。Gaudiy Fanlinkは、NFTやDID(分散型ID)などのブロックチェーン技術を活用して、ファンの活動データを横断的に記録・蓄積し、ファンの貢献度や熱量を評価・還元できるエコシステムを構築するというもので、アニメや映画化もされた人気漫画「約束のネバーランド」や、フジテレビのアイドルイベント「TOKYO IDOL FESTIVAL(TIF)」などのオンラインコミュニティーが、取り組み実績がある。また、Gaudiyが新規開発するメタバース事業などとも連携する。

Gaudiyは同日、サンリオやソニー・ミュージックエンタテインメント、三菱UFJイノベーション・パートナーズ、みずほキャピタルを引受先とする第三者割当増資で9億円を調達したと発表している。6月にも、25億円を調達しており、本格的なグローバル展開やコミュニティーサービスの拡充、Web3.0事業の開発に注力するとのこと。