Web3.0スタートアップとも伴走 熊本市が起業家支援プログラム

熊本市は、イノベーションを起こす種や蕾となる起業家や起業家予備軍の成長を支援するプログラム「HIGO CANVAS」の参加者を募集している。9月2日にオンライン説明会を行い、9月19日に公募締め切り。審査を経て、採択されると、10月から2023年3月末までの6カ月間、意見交換やアドバイスの機会がある「アクセラレーションプログラム」を受けられる。

熊本市は、新産業創出に向けて「起業家ファースト」を最優先とした支援を通して、メンターや支援機関も巻き込みながらコミュニティーを形成。HIGO CANVASにより「熊本スタートアップエコシステム」の構築を目指すという。

プログラムに採択された起業家は、期間内に達成したい目標を設定。その目標に向けて、メンターや事務局による面談、伴走支援や、関係企業や支援機関と連携した事業成長サポートを受けることができる。あわせて、熊本にゆかりのある先輩起業家などとの意見交換も行えるとのこと。

HIGO CANVASの特徴は「寛容性と先進性のあるプログラム」「採択者への手厚いフォロー」「充実したアクセラレーションプログラム」の3つという。募集する対象は「熊本市内に事業所を有し、概ね設立後10年以内の新事業創出・事業成長を目指すスタートアップ等又は市内で起業予定の者」「熊本市の社会課題解決・新たな魅力づくりにつながる事業に挑戦し、かつ市内において事業成長を目指すスタートアップ等」のほか、Web3.0領域でのスタートアップ輩出も重視し「仮想通貨・暗号資産・ブロックチェーン・クリプト・NFT・DAO・VR・AR・MR・XR等の領域の事業等を実施している又は実施予定の者で、かつ当該事業により熊本市の社会課題解決・新たな魅力づくりにつながる事業を目指す者」。後者2つは、熊本市内に限らず幅広く募集する。

プログラム終盤には、ベンチャーキャピタル(VC)や金融機関、事業会社などにプレゼンテーションするイベント「Kumamoto City Pitch」が開催予定。そこへの登壇に向けて「プロジェクト支援金の支給」「実証実験の支援」「オフィスサポート」「マッチング機会の創出」が受けられるほか、イベント後も各フェーズに沿った支援が行われる。

採択予定は5社程度で、書類審査とプレゼン審査を経て決定。応募条件や、選考・実施スケジュール、参加者を支えるメンターなどの詳細は、HIGO CANVAS公式サイトに記載されている。