アバター作成のReady Player Meが約78億円を調達

アバターシステムを開発するReady Player Meは8月23日、5600万ドル(約77億8000万円)を資金調達したと発表した。調達した資金は人員の拡大に充てる。

Ready Player Meの特徴は、メタバース上のアバターをプラットフォーム横断で利用できる点。VRChatをはじめ、Web2.0やWeb3.0をあわせて3000以上のアプリケーションに対応している。

資金調達は、米ベンチャーキャピタル(VC)のAndreessen Horowitz(a16z)が主導。出資者にはRoblox共同創業者のDavid Baszucki氏、TwitchとFractalの共同創業者のJustin Kan氏、Fractal共同創業者のRobin Chan氏らが名を連ねている。

Ready Player Meの母体であるWolf3Dは、3Dスキャンのハードウエアや企業向けのカスタムアバターシステムを手がけ、中国インターネット大手の騰訊控股(テンセント)や中国通信機器最大手の華為技術(ファーウェイ)、台湾のスマートフォンメーカー宏達国際電子(HTC)などでの採用実績がある。2万人以上から3Dスキャンした顔のデータベースをもとに、ディープラーニングによって、1枚の写真から立体的な顔を予測できるシステムを構築しており、その技術を活用により、ユーザーが自撮り写真をアップロードするだけで、リアルな3Dアバターを制作できる。

a16zも16日、Ready Player Meの資金調達を主導したと発表。リリースでは、アバターが持ち運べる点に加え、ゲーム制作者がアバター開発に時間を費やす代わりに、最も大切なプレー体験に集中できることで、より早く市場へ投入できることをメリットとして挙げている。