ネトフリ、人気ドラマ「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」で自閉症啓発NFT無料配布

米配信会社のネットフリックスは、配信中の人気韓国ドラマ「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌（Extraordinary Attorney Woo）」のNFTコレクションを無料配布する。自閉スペクトラム症を持つ主人公にちなみ、同症への啓発と社会的認知の向上を目指すコレクションになるという。

「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」は、パク・ウンビンが演じる主人公で、自閉スペクトラム症でIQ164の天才的な頭脳を持ち、一流法律事務所で働き始めた新米弁護士の女性ウ・ヨンウが、さまざまな壁にぶつかりながらも法廷や私生活で奮闘する物語。作中では、動物が視覚的な手がかりになっており、主人公がクジラにこだわりを見せる様子が描かれる。NFTコレクションのデザインはクジラをモチーフにしたもので、環境負荷が軽いとされるPolygonチェーン上で発行される。

NFTは、韓国ドラマ制作会社Astoryの子会社AIMCと共同で、韓国で８月７～14日に開かれる暗号資産とブロックチェーンのイベント「Korea Blockchain Week（KBW）」の参加者を対象に７～12日に配布される。

またAIMCは、Web3コミュニティープラットフォーム「CIETY」やNFTプロジェクト「SCREENA」とNFTマイニングやマーケットプレイス開発、コミュニティー管理などで提携。クジラをピックアップしたアカウント名「Extraordinary Whales Club」で、Web3プロジェクト展開も予定している。チャリティー目的の分散型自律組織（DAO）も立ち上げる計画とのこと。

AIMC最高経営責任者（CEO）のSe-min氏は「自閉症の弁護士ウ・ヨンウの困難な人生に力と勇気、そしてひらめきを与えてくれるのは、たくさんのクジラたちだ。主人公と同じ病気に苦しむ世界中の人々に勇気と希望を与えるために、NFTを準備している」とコメント。CIETYのCEO、In-Dong Yoo氏は「作品ファンと自閉症を啓発するコミュニティーを作るプラットフォームを提供できることをうれしく思っている。このコミュニティーがどのように形成されるのか楽しみにしている」と述べている。