米マイアミ市がWeb3プロジェクト立ち上げ TIMEやMastercard、Salesforceと提携

2022/07/29
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米フロリダ州マイアミの市長、Francis X. Suarez氏は7月28日、マイアミ市の革新的なNFTイニシアチブを立ち上げると発表した。米ニュース誌「TIME」を運営するTIMEやクレジットカード大手の米Mastercard(マスターカード)、顧客情報管理の米Salesforce(セールフォース)と提携し、限定特典の提供を通じて地元企業や非営利団体に収益をもたらすことを目指す。

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マイアミ市を代表する56人の地元アーティストがデザインした、約5000枚のNFTのコレクションを発表する。提携により、NFTの所有者は、マイアミのレストランで行われるイベントや、マイアミの文化施設での思い出に残るプライベートツアーなどが提供されるMastercardの「プライスレス・マイアミ・プログラム」を利用できる。戦略の指導、クリエーティブの開発、イニシアティブの立ち上げはTIMEが担当。 SalesforceはNFTの発行と販売を行う。

イニシアチブは12月から始める予定。イーサリアムブロックチェーン上で行う。

Suarez氏はNFTイニシアチブ立ち上げに「マイアミ市はWeb3革命の先駆者であり、今後もこれらの新しい技術を採用し、既存のビジネスをサポートしながら新しいビジネスを誘致し、資金を集め、市民やこの素晴らしい街を訪れる人々に経験を提供する」とコメント。同時に「この斬新なアプローチで、地元のアーティストやチャリティーを支援する」と述べている

TIMEの社長であるKeith A. Grossman氏も「この取り組みは、マイアミ市にとって、市民や観光客とより深いつながりを築くためのユニークな機会となるだろう。TIMEは過去1年半の間にWeb3領域へ進む中で、ユーザーを引きつけ業界の新しい収入源を生み出す新しい方法を発見した。その経験と知識を活用して、マイアミ市の新しいベンチャーを成功に導くための第一歩を踏み出すことにわくわくしている」と表明。

また Mastercardの最高マーケティング& コミュニケーション責任者(CMO)であるRaja Rajamannar氏は「この取り組みは、コラボレーションや創造性、商業が力強く交差することを示している。マイアミの地元企業と協力し、マイアミ市民や観光客にプライスレスな体験を提供することで、NFTの有用性と利益をより高めることができることをうれしく思う」と述べている。