Solanaをテーマにした店舗「Solana Spaces」開店 Web3の「大使館」目指す

2022/07/29

Solana(ソラナ)ブロックチェーンをテーマにした実店舗「Solana Spaces」が7月28日、米ニューヨークのハドソンヤードにオープンした。NFTや暗号資産について学ぶことができるほか、デジタルスニーカー「Blanksoles」限定アイテムなど、Solanaチェーンで発行されたNFT商品も販売する予定という。

Solana SpacesはSolanaを実質的にサポートしているソラナ財団が、NFTマーケットプレイス「Magic Eden」や暗号資産ウォレットのPhantom、暗号資産取引所「Orca」といった、Solana基盤のサービスの関連企業とコラボレーションして設立。店舗内では、Solanaブロックチェーンで発行されたNFTブランド「Degenerate Ape Academy」のNFTが飾られ、ウォレットの使い方やアプリの利用についての教育や体験を提供している。また、Solana関連のグッズを販売するほか、会計はQRコード決済が可能な「SolanaPay(ソラナペイ)」に対応している。

Solana Spacesは、開業に先立って「Solana SpacesはSolanaの『文化センター』であり『大使館』になるように設計した」とコメント。店頭でNFTなどについて経験した先着100人を対象にしたNFTの配布などを行っていた。

Solanaブロックチェーン上は、1秒で50000のトランザクションが可能で高速処理に優れており、手数料も0.00005ドルと安価なことが特徴。Solanaチェーンの用いられる暗号資産「SOL」の時価総額で現在、世界で9位の規模になっている。6月には、Solanaブロックチェーンの主要開発元Solana Labsの子会社Solana Mobileが、Web3に対応したAndroidスマートフォン「Saga」を公開。発売は2023年春の予定で、まずはアメリカ、カナダ、EU、イギリスで展開する。

Web3プロジェクトの実世界展開では、NFTをテーマにしたレストラン「Bored & Hungry」が、人気NFTコレクション「Bored Ape Yacht Club(BAYC)」のレストランを米ロサンゼルスで展開。好評を博し、韓国ソウル南部の繁華街でビジネス街でもある江南地区に、2号店の開業も予定されている。