Animoca Brandsが約100億円を資金調達 1月に続く第2発行分

2022/07/13

香港のブロックチェーン企業Animoca Brands(アニモカブランズ)は7月12日、7532万ドル(約100億円)を資金調達したと発表した。調達した資金は、戦略的買収や投資、製品開発、人気の高いIPコンテンツの取得、オープンメタバースの推進などに充てられる。

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今回の調達は、1月18日に発表した資金調達の第2発行分で、デューデリジェンスに対応するために延長されたものとのこと。投資には、1月の資金調達を主導したベンチャーキャピタルのLiberty City Venturesのほか、Kingsway Capital、Alpha Wave Ventures、10T、SG Spring Limited Partnership Fund、Generation Highway Ltd、Cosmic Summit Investments Limitedなどが参加した。

Liberty City Venturesのマネージングパートナー、Emil Woods氏は「今後10年間で、人類はブロックチェーンに基づくデジタル資産の所有が日常生活の無数の側面にもたらす、ゲームを変える力を発見し、受け入れることになるだろう。Web3の世界を実現するために、最前線の有能なチームであるAnimoca Brandsを支援できることを誇りに思う」とコメント。またKingsway Capitalの創設者兼最高経営責任者(CEO)のManuel Stotz氏は「NFTなどの所有権技術の長期的な成長は、特に新興市場において非常に急なものになっている。Animoca Brands は2018~19年の暗号資産の“冬”の時代の前から、はるかに大きく強力なビジネスで出現した」と、投資の理由を述べている。

Animoca Brandsは2月、日本に戦略的子会社Animoca Brands株式会社(Animoca Brands KK)を設立している。Web3.0機能の拡充を目的とした、「アサシンクリード」シリーズなど人気オンラインゲームの開発会社Darewise Entertainment やフランスのゲーム開発企業Eden Gamesなどの買収や、ハリウッドをテーマとするレストランや小売業などを世界的に展開しているPlanet Hollywood Groupとのジョイントベンチャー「MetaHollywood」などの設立、人気NFTコレクション「Bored Apes Yacht Club(BAYC)」を運営するYuga Labsと提携したメタバースプロジェクト「Otherside」などを手がけている。