専用機材不要のバーチャルモール「TUG MALL」がオープン

VRを活用した商業施設のコンサルティング事業を行うタッグは7月11日、専用機材やアプリが不要でスマートフォンやタブレット、パソコンから利用できるVRの都市型バーチャルモール「TUG MALL」のトライアル版のオープンを発表した。欲しい商品をいかに効率的でお得に購入できるかを追求するECモールとは対照的な、実際の買い物で“まちあるき” をするように新しい何かと出会える場所を目指す。

TUG MALLはバーチャル空間で買い物ができるプラットフォームで、40以上のテナントを出店。4つの区画で構成されており、トライアル版では「EAST MALL」「NORTH MALL」の2区画をオープンする。商品やサービスを販売、紹介する店舗だけでなく、あるお店を訪れた人が隣や向かいの店舗も覗いていきたくなるような“まち”を作り、多くの施設や場所をつなぐという。

“まち”を何度でも訪れたくなる仕掛けとして、 スタンプラリーやゲームなどを行い、ワクワクしながら“まちあるき” ができる環境を構築する。残りの「WEST MALL」「SOUTH MALL」はサンプルサイトとして閲覧もできる。

テナントは、食品やインテリア雑貨などの物販のほか、金融関連の店舗として「東京スター銀行 VRラウンジ」などサービス提供事業者も出店。バーチャルモール上で銀行のサービスを提供し、各種キャンペーンやイベントなど、バーチャルモールの賑わいを創出する企画を計画している。

今後は学校やイベントスペースなども出店予定とのこと。さまざまなテナントとのコラボレーション企画なども行い、バーチャルモールの盛り上げを目指す。また出店する場合は、店舗だけでなくウィンドー出店や街頭広告など、用途や予算に応じた出店形態が選定できる。

バーチャルモール関連では、テレビ朝日が6月、凸版印刷が提供するメタバースモールアプリ「メタパⓇ」に、テレビ朝日の本社社屋をイメージしたバーチャル店舗「『メタパⓇ』テレアサショップ Metapa店」を出店。本社内で実際に運営している店舗「テレアサショップ」「EX GARDEN CAFE」を再現し、同局の人気番組で紹介した商品や番組グッズを販売している。