BAYC テーマのレストラン「Bored & Hungry」が韓国ソウルに出店

2022/07/11

NFTをテーマにしたレストラン「Bored & Hungry」が、韓国ソウルにオープンする。米カリフォルニアにある1号店と同様に、人気NFTプロジェクト「Bored Ape Yacht Club(BAYC)」のNFTをテーマにしたメニューが用意されるほか、NFTの無料配布や保有者向けの無料サービスなどが提供される。

出展予定地は、ソウル南部の繁華街でビジネス街でもある江南地区とのこと。メニューは、ビーガン(完全菜食主義者)対応したスマッシュスタイルのハンバーガー「Mutant」「Bored」など、1号店と同じ内容で、BAYCがテーマになっている。

店舗のデザインや、商品のパッケージなど、あらゆるアイテムにBAYCのNFTが採用されるという。決済は暗号資産支払いのみに対応する。Bored & Hungryを展開するレストランNFT集団「Food Fighters Universe(FFU)」のNFT所有者には毎月、無料の食事サービスを提供。リアルなイベントやNFTの無料配布なども予定されている。

Bored & Hungry の1号店はカリフォルニア州ロングビーチで4月にオープンした。当初は90日間のポップアップストアとしての展開を予定していたが、1日で1500人以上の客が訪れるなど人気を集めたため、常設店として営業。ソウル店が2号店目になる。

FFUの共同設立者であるKevin Seo氏は韓国系アメリカ人。ソウル店出店に際しSeo氏は「私たちのグローバル展開の始まりが、私の両親が生まれた場所で始まることに、非常に感謝し、興奮している」と述べている。

飲食業界とNFT関連では、米著名セレブシェフのTom Colicchio氏とSpike Mendelsohn氏が3月、イーサリアムNFTコレクション「CHFTY Pizzas」の立ち上げを発表している。新型コロナウイルスの感染拡大によりレストラン業界が深刻な影響を受ける中、落ち込んだ収益の代替サービスを模索。宅配サービスに頼るのではなく、料理クリエーターとそのファンを中心としたWeb3.0コミュニティーの構築を目指すという。

また香港のブロックチェーン企業Animoca Brands(アニモカブランズ)は4月、ハリウッドをテーマとするレストランや小売業などを世界的に展開しているPlanet Hollywood Groupとのジョイントベンチャー「MetaHollywood」を設立。ハリウッドをテーマとしたメタバースとマーケットプレイスを構築し、映画ファンやクリエーター、スタジオなどの関係者のためのオンラインコミュニティーを提供するという。