ポリゴンが英スタートアップNothingと提携、初のWeb3対応スマホ発売へ

2022/07/08

暗号資産のイーサリアムのスケーリングソリューションを提供するポリゴンは7月5日、英スタートアップのNothingと提携。ポリゴンのネットワークを活用してNFTを提供するアンドロイドOSのスマートフォン「phone(1)」を発売すると発表した。

Nothingはワイヤレスイヤホン開発などスマートフォン関連事業を運営しており、phone(1)は同社が初めて手掛けるスマホになる。ポリゴンとの提携で、まずNothingのコミュニティー向けにNFTを配布し、新製品やイベントへの優先アクセス権などを提供。将来的には、NothingのスマホからWeb3アプリへのアクセス誘導を目指すという。

phone(1)は12日に、ロンドンで発表会を行う予定。日本版の公式ウェブサイトでは限定イベントも開催する。招待コードを入手すれば日本でも13日からphone(1)を購入できる。phone(1)の価格は未公開。

スマホとWeb3関連では、ソラナブロックチェーンを開発するソラナラボが6月、初のWeb3特化型スマホ「Saga」のリリースを発表。アンドロイドOSで、NFTマーケットプレイスや分散型取引プラットフォーム、秘密キーの保護システムなどの機能を備えている。

台湾のスマートフォンメーカー宏達国際電子(HTC)も同月、メタバースプラットフォームに対応した新端末「HTC Desire 22 Pro」を発表している。暗号資産やNFTを含むメタバースコンテンツにアクセス、管理できるアプリ「VIVERSE」がプリインストールされており、NFTを購入して「自分だけの仮想空間を作る」ことができるという。HTCの軽量VRヘッドセット「VIVE Flow」と一緒に動作するように最適化されていることが特徴で、HDCP 2.2接続でコンテンツをVIVE Flowにワイヤレスでミラーリングできるほか、VR設定アプリ「VIVEマネージャー」でVRハードウエアのセットアップや管理も可能。

これまでHTC発売がしてきたブロックチェーンスマートフォンなどと同様に、イーサリアムとポリゴンベースの暗号資産ウォレット「VIVE Wallet」も内蔵。購入したNFTを管理することができるという。