VR事業のambr、電通グループなどから10.2億円を調達

2022/07/06

VR事業を手掛けるambrは7月5日、電通グループやSBIインベストメント、インテージホールディングス、東急不動産ホールディングスが出資するCVCファンド、ANRの5社を割当先とする第三者割当増資を実施し、総額10.2億円を資金調達したと発表した。調達した資金は新たなメタバースプラットフォームの開発に充てる。

ambrは2018年に創業し、同年にユーザーがアバターでコミュニケーションするVRのSNS「仮想世界ambr」をリリース。21年には同サービスのシステムを活用した法人向けのメタバース基盤プラットフォーム「xambr(クロスアンバー)」を提供している。xambrは仮想空間を構築するために必要な機能が標準装備されており、品質の高いメタバースが効率的に創造できるとして、同年の世界最大級のゲーム見本市「東京ゲームショウ」の初のVR会場「TOKYO GAME SHOW VR 2021」などに技術協力。仮想空間におけるユーザー体験の設計力を強みとしたとした、メタバースクリエーティブスタジオ事業を手掛けている。

電通グループやANRは今回が追加出資。電通グループはTOKYO GAME SHOW VR 2021で、メタバース構築やイベント開催なども実施している。同社は5月、グループを横断したメタバース事業拡大組織を発足しており、xambrを活用した活用したメタバースイベント事業の発売などを想定しているという。

電通イノベーションイニシアティブ チーフ・ディレクター、小山祐樹氏は「ambrとは昨年の出資以来、お互いの得意分野を掛け合わせた共創モデルで、TOKYO GAME SHOW VR 2021など新しい価値創りに挑戦して来た。エンドユーザーやコンテンツのことを第一に考える体験設計力、ユースケース創造力、xambrの開発力は素晴らしい」とコメントしている。またSBIインベストメント投資部マネージャーの橋詰潤氏は「圧倒的な没入感と生きたコミュニティーにより、いずれバーチャル空間上での生活時間がリアル空間の生活時間を超える世界がやってくると考えている。企業や個人の固有のメタバースが作られユーザーが思うままに行き交うマルチバースは来るべき未来の姿であり、ambrがその一翼を担っている」と述べている。