HTC、メタバースプラットフォームに対応した新型スマホ発表

2022/06/29

 

台湾のスマートフォンメーカー宏達国際電子(HTC)は6月28日、メタバースプラットフォームに対応した新端末「HTC Desire 22 Pro」を発表した。暗号資産やNFTを含むメタバースコンテンツにアクセス、管理できるアプリ「VIVERSE」がプリインストールされており、NFTを購入して「自分だけの仮想空間を作る」ことができるという。

HTC Desire 22 ProはQualcomm Snapdragon 695 5Gと、8GB、128GBのストレージが搭載されたミドルレンジ端末。ディスプレーは6.6インチのGorilla Glassで、解像度は2412×1080ピクセル、120Hzのリフレッシュレートに対応している。

カメラ機能は6400万画素のメイン、1300万画素のウルトラワイドレンズ、500万画素の深度で、前面カメラは3200万画素。動画撮影では、手ぶれ補正やナイトモード、120fpsのスローモーション撮影なども可能。バッテリー容量は4520mAhで、高速充電とワイヤレス充電にも対応している。

特徴は、HTCの軽量VRヘッドセット「VIVE Flow」と一緒に動作するように最適化されていること。HDCP 2.2接続でコンテンツをVIVE Flowにワイヤレスでミラーリングできるほか、VR設定アプリ「VIVEマネージャー」でVRハードウエアのセットアップや管理もできる。

これまでHTC発売がしてきたブロックチェーンスマートフォンなどと同様に、イーサリアムとポリゴンベースの暗号資産ウォレット「VIVE Wallet」も内蔵。購入したNFTを管理することができるという。

HTCの製品グローバル責任者であるShen Ye氏は発表に際し「HTC Desire 22 Pro はVIVE Flowの完璧なパートナー。VRで同僚と会ったり、どこにいても自分だけの映画館を楽しんだりと、新しい没入感を体験することができる」とコメントしている。

スマホメーカー関連では、韓国のサムスン電子が2月、同社のスマホブランド「Galaxy (ギャラクシー)」の新型モデル「Galaxy S22」と「Tablet S8」の発売時に、動画配信向けブロックチェーンネットワークを開発するTheta Networkと提携して記念NFTを配布
1月には、スマートテレビの2022年モデルに画面上でNFTを直接購入、取引できる機能を搭載していると発表している。

また米Appleは、ARやMRヘッドセットを23年1月にも発売予定だと報じられている。