Binanceがポルトガル代表ロナウド選手のNFT独占販売

2022/06/28

暗号資産取引所大手のBinance(バイナンス)は6月23日、サッカーポルトガル代表でイングランド・プレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッドのクリスティアーノ・ロナウド選手とNFTコレクションをリリースすると独占契約を締結したと発表した。契約期間は「複数年」という。

NFTは、BinanceのNFTマーケットプレイス「Binance NFT」上でのみ販売。最初のコレクションは2022年後半にリリース予定で、ロナウド選手とコラボレーションして作成されたデザインになるという。

ロナウド選手は提携に際し「誇りに思う」とコメント。「スポーツの歴史を所有する機会を提供したい。Binance で一緒にNFTを変えてみよう」と呼びかけた。またBinanceは「ロナウド氏のファンへ、NFTへの魅力的なエントリーポイントを備えたWeb3.0の世界を提供する。グローバルなプロモーションを始める」と述べた。

サッカー界では、スペインリーグFCバルセロナのジョアン・ラポルタ会長が3月、チーム独自の暗号資産やNFT、メタバースを立ち上げる意向があると公表。新型コロナウイルスの感染拡大による観客の減少などにより悪化している財政状況を改善して収益を確保し、資金力のある競合チームに対抗するためには、テクノロジーの活用が有効な手段になると論じている。またレアル・マドリードやイタリア・セリアAのユベントスなどは、NFTブロックチェーンゲームゲーム 「Sorare(ソラーレ)」と提携し、NFT化した選手のカードを販売している。

ロナウド選手と同じくマンチェスター・ユナイテッドなどで活躍した元イングランド代表MFのレジェンドで起業家のデビッド・ベッカム氏は3月、ブロックチェーン企業のDigitalBits Projectのグローバルアンバサダーに就任。DigitalBits Projectはセキュリティーや速度、コスト削減を重視したブロックチェーンプロトコルで、アーティストやアスリート、企業などが作成したNFTなどのデジタル資産をブロックチェーンでトークン化できる。主にブランドでの活用が目的のブロックチェーンのため、ベッカム氏は過去に提携した経験のある大手スポーツブランドの独アディダスや高級車ブランドの伊マセラティなどとの豊富な経験や関係を活用する予定という。