【NFTトレンディ】連日OpenSea取引高1位の人気NFT「goblintown.wtf」とは?

今週のNFTトピックでは、NFTやブロックチェーンに関連する注目トピックを取り上げて解説する。今週は急激に人気が上昇しているNFTコレクション「goblintown.wtf」について解説する。
【目次】
5月下旬より、OpenSeaでは「goblin(ゴブリン:小鬼)」のNFT「goblintown.wtf」が連日取引高1位となっている。ゴブリンのNFTは全部で1万枚発行されており、6月4日現在、最低価格は5.88ETH(約135万円)に高騰している。取引高は2.6万ETH(約600億円)にも上る。
また、メタバースプラットフォーム「The Sandbox」チームが14体のゴブリンを二次流通で購入したことも話題を呼んでいる。
「Bored Ape Yacht Club」や「Azuki」などの人気NFTを差し置いて、薄気味悪い見た目のゴブリンがなぜ1位になっているのだろうか?

1.ロードマップなし、Discordなし、利用用途なし
現在1つ100万円以上の値を付けているgoblintown.wtfだが、5月中旬に何の前触れやアナウンスもなく突然無料で配布された。
goblintown.wtfの公式サイトに行くと、「ロードマップなし、Discordなし、利用用途なし」との記載がある。つまりゴブリンは、今後の計画であるロードマップ、Discordのコミュニティ、他のNFTとのコラボや現実世界のグッズ配布といった利用用途のいずれも存在しない、驚くほど何の実用性もないNFTなのだ。運営チームは11人いるようだが、全員が匿名で謎に包まれている。
6月4日、goblintown.nftの保有者は「Mc Goblin Burger」のサイトで自分でカスタマイズしたハンバーガーを注文し、「mcgoblin.wtf」のNFTを貰うことができるようになった。ハンバーガーも気味の悪い仕上がりとなっている。mcgoblin.wtfの使いみちもgoblintown.wtf同様に不明である。

2.Twitterスペースでゴブリン語の集会が開かれる
今のところ、goblintown.wtfのNFTの唯一の使いみちは、Twitterのプロフィール画像に設定し、皆でスペースで集まってゴブリン語の集会を開くことだ。
上記のようなスペースが毎日のようにファンによって開かれている。単にゴブリンの会話やうめき声などが飛び交うだけのスペースだが1.5万人が視聴しており、注目度の高さがうかがえる。
ゴブリン語は「ₐₐₐₐₐₐₐᵤᵤᵤᵤᵤGGGₕₕₕₕₕ ₙₒ ₑₑₙₛₜₐgᵣᵤₘ ₙₒ dₑₛcᵤᵣd」のような小さな文字を組み合わせた独特の表記となっている。コミュニティによって、ゴブリン語の翻訳機も登場している。試しに「house」と入れてみたところ、「ʰₒₒuzᶻᶻ」と翻訳された。英語に近い言葉もあるようだ。
3.ジョーク性の高さとミステリアスな雰囲気が人気?
ゴブリンの人気は、その高いジョーク性とミステリアスな雰囲気から来ているようだ。
気持ち悪い見た目、ゴブリン語、使いみちのなさ、どれをとってもネタとしか思えないが、それゆえにインターネットミーム(ジョークで作られたパクリ)を好む暗号資産・NFT界隈の人々の心をつかんでいると言えそうだ。
goblintown.wtfは著作権を完全に放棄するCC0のNFTとなっており、「Goblin Grlz」などの模倣NFTやジョーク画像が次々に制作されている。
また公式サイトやTwitterスペースでは不気味な音楽にゴブリンの歌や合いの手が入った独特のBGMが流れており、ジョーク度合いを増長させている。
一方、ゴブリンのミステリアスな雰囲気も相まって様々な憶測が飛び交っている。たとえばゴブリンには最も人気のNFT「Bored Ape Yacht Club(BAYC」を発行・運営するYuga Labsが関わっているのではないか、という噂がある。
というのは、3月に「NFT考古学者」を名乗る人物によってリークされた、Yuga Labsの内部資料と思われる資料の売り上げ内訳ページに「Goblins 1.0%」の文字があるからだ。
ただし上記は公式に発表された資料ではなく、本当にYuga Labsが関与しているのかどうかは現在不明だ。また仮に資料が本当にYuga Labsの内部資料であったとしても、それを見た赤の他人がこのゴブリンプロジェクトを作った可能性もある。
数多くのミームのように人々が飽きてブームが終わるのか、それともNFT界に新しい風を吹かせるのか。謎の多いゴブリンからは目が離せない。
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