阪神タイガースが初NFT「Tigers Gallery」期間限定で発売

2022/05/31

プロ野球の阪神タイガースは5月30日、初のNFTサービス「Tigers Gallery」を発売すると発表した。選手カードや名場面、試合シーンをデジタルアイテムとして提供し、6月3日から2023年1月31日の期間限定でリリースする。

球団公式カメラマンが撮影した所属選手の名場面シーンを、写真や映像を基に作成されたデジタルアイテムとしてコレクションできる。アイテムは数量限定で、供給枚数が1枚のみの商品から数百枚のものまで、グレード別にラインアップし、阪神タイガース公式サイト内の「Tigers Gallery」上で販売する。

6月3日からは、22シーズンの貴重な選手画像14種類を、グレード別に販売。「グレードA」はシーズンの記録に残る名シーンにサインの入ったメモリアルカードで、5種類を各1枚のみ発売し、価格は税込み11万円。「グレードB」はシーズン中の選手の際立った活躍を記録したサイン入りメモリアルカードで、9種類を各5枚発売し、価格は税込み5万5000円。決済はクレジットカードに対応する。

今後は、試合の名シーンを切り取ったデジタルアイテムを5枚封入したパックの販売や、試合当日のハイライト写真の追加などを予定。また二次流通も検討するという。

「Tigers Gallery」は、NTTドコモと、ソリューション事業などを手がけるアイテック阪急阪神と共同で実施する。試合終了後24時間以内を目安に提供するために、デジタルアイテムの生成にはドコモが提供するAI技術を活用。AI技術を使ったデジタルアイテムの提供、販売サービスは、日本のプロ野球で初の取り組みという。AI技術を活用したデジタルアイテムの提供は7月以降の予定。

プロ野球のNFT関連では2021年末、パ・リーグ6球団が出資するパシフィックリーグマーケティングがメルカリと共同で、NFT化したプレー映像やメモリアルシーンなどの動画コンテンツを販売する新サービス「パ・リーグ Exciting Moments β」を開始。また3月には、アスリートのNFT商品を企画、プロデュースするNFTマーケットプレイス「META ALL-STARS」が北海道日本ハムファイターズの新庄剛志監督を著名写真家レスリー・キー氏が撮影したコラボシリーズのNFTを発売している。