浅田真央さんがNFT発売 アイスショーの「思い出をお届け」

アスリートのNFT商品を企画、プロデュースするNFTマーケットプレイス「META ALL-STARS」が5月25日午前4時から、フィギュアスケート女子で2010年バンクーバー冬季五輪銀メダリストの浅田真央さんのNFTの販売を始めた。アイスショー「浅田真央サンクスツアー」のパフォーマンスを写したフォトNFTシリーズになる。

浅田真央サンクスツアーは浅田さん自身が初めて総合演出し、現役引退後の18年から全国各地で開催。NFT化されるのは、ツアーでの一瞬一瞬が「大きな宝物」という浅田さん本人が「大切な思い出を、皆さんにもお届けできたらと」と厳選した、特にお気に入りの写真とのこと。着物をモチーフにした衣装で妖艶な表情を見せる4種と、シルクハットにステッキを持ったパフォーマンスでの4種の計8種で、それぞれ10点ずつ発売している。価格はすべて5000円。発売から6時間の時点で、すでに2種が売り切れとなっている。

浅田さんはNFTの発売にあたり「この新しい取り組みを、皆さんに楽しんでいただけたらうれしい」とコメント。現在は新たなアイスショーに向けて準備中といい「過去の自分を超えていけるよう、パフォーマンスを向上させられるように練習を積み重ねている。楽しみに待っていてほしい」と述べている。

今後は、浅田さんの語録のNFTなどの販売も予定。売り上げは、日本のフィギュアスケートのさらなる発展に向けた活動にも活用していくという。

3月にサービスを立ち上げたMETA ALL-STARSは、引退したレジェンドアスリートを含むスポーツ領域で活躍するスターたちのNFT商品を手がける。NFTを通じて全てのアスリートとともにスポーツと世の中を盛り上げることを目指し、スポーツのメモリアルシーンの画像や動画のNFTシリーズを発売。また、アスリートの名言など言葉をベースにしたシリーズや、さまざまなクリエーターとコラボするアートシリーズ、アスリートの内面や人間性にフォーカスしたポートレイトシリーズ、写真や映像をリマスターしたドキュメンタリーシリーズの、計5種類のNFTコンテンツを提供している。

3月に発売されたサービス第1弾は、プロ野球北海道日本ハムファイターズの新庄剛志監督を著名写真家レスリー・キー氏が撮影したコラボシリーズのNFT。売り上げの一部は新たに設立された、新庄氏の愛称「ビッグボス」にちなんだ「BIGBOSS基金」を通じ、未来のアスリートを支援する活動に使われるという