仏バレンシアガ、一部店舗などでビットコインとイーサリアム決済対応

2022/05/24

フランスの高級ブランド「バレンシアガ」が6月から、オンラインと一部店舗で暗号資産のビットコインとイーサリアムでの決済に対応することがわかった。米紙ウォールストリート・ジャーナルが報じた。

暗号資産支払いに対応する店舗は、ニューヨークのマディソン・アベニューとカリフォルニアのビバリーヒルズにある店舗とのこと。まずはビットコインとイーサリアムのみ対応し、順次他の暗号資産への対応拡大する予定という。

長期的なメタバースビジネス戦略も立ち上げているとのこと。2021年10月には、旧Facebookの米MetaがTwitterでバレンシアガに「メタバースにおけるドレスコード」を定義するよう依頼。バレンシアガは12月に、社内にメタバースビジネスユニットを設立することを発表している。バレンシアガのCédric Charbit最高経営責任者(CEO)は、「私たちは現代のアイコンと同期しているべきだ」「メタバースをひとつの国として捉えている。バレンシアガが現在展開しているどの国とも同じように、重要な市場だと認識している」と述べている。

高級ブランドでは、イタリアの高級ブランド「グッチ」が5月から、オンラインと5つの店舗で暗号通貨を決済に導入。ビットコインやイーサリアムのほか、ビットコインキャッュ、ライトコイン、ドージコイン、シバイヌに対応している。

またグッチは 2月、香港のブロックチェーン企業Animoca Brands(アニモカブランズ)傘下のNFTゲーム「The Sandbox」の、メタバース上の土地「LAND」の購入を発表。NFTなどを扱うGucciの新しいオンラインコンセプトストア「Vault」をベースに、ファッションに特化したメタバース空間を構築する。イタリアの高級ブランド「ドルチェ&ガッバーナ」も2月、高級ファッションNFTマーケットプレイス「UNXD」と共同で、メンバー限定NFTコミュニティー「DGFamily」を立ち上げている。