アニメ「バブル」などNFT化 Animoca Brands KKにライセンス

アニメーション作品制作を手がけるIGポートグループのプロダクション・アイジーとウィットスタジオは5月17日、香港を中心に事業を展開するWeb3.0企業Animoca Brands(アニモカブランズ)の戦略的子会社、Animoca Brands株式会社(Animoca Brands KK)にライセンス提供することを発表した。アニメーション作品をNFT活用して、グローバル展開を目指す。

ウィットスタジオ制作のアニメーション「バブル」「ヴァンパイア・イン・ザ・ガーデン」「GREAT PRETENDER」の 3 作品の、キャラクターや名場面をNFT化。6月から随時NFTを販売する。

販売には、ABKK のパートナー企業であるUCOLLEX INTERNATIONALが運営する、アートやポップカルチャーのコレクターズアイテムに特化した香港のNFTプラットフォーム「UCOLLEX (ユーコレックス)」と、MADWORLD HONG KONGのNFTマーケットプレイス「Madworld(マッドワールド)」を使用。IGポートは「世界中のアニメファンが集うコミュニティーを作り、映像を見るだけではなく、集めたりつながりあったりする、Web3.0らしい多様で新しいアニメーション作品の楽しみ方に挑む」とコメントしている。

「バブル」はテレビアニメ「進撃の巨人」などを手がけた荒木哲郎氏が監督、テレビアニメ「魔法少女まどか☆マギカ」などを書いた虚淵玄氏が脚本を担当し、4月28日からNetflixで配信中。俳優の志尊淳や広瀬アリスなどが声優を務め、ワーナー・ブラザース配給の劇場版が5月13日から公開している。「ヴァンパイア・イン・ザ・ガーデン」「GREAT PRETENDER」もNetflixで全世界配信されている。

Animoca Brands KKは2月15日に設立を発表。1月にはMCP アセット・マネジメントが組成した IPX1 号ファンドから 500 万ドル(約6億4000万円)、Animoca Brands から 500 万 ドル(約6億4000万円) を調達しており、Web3.0領域でマンガやアニメ、ゲームやアートといった日本のコンテンツの世界進出を支援する。IPX1 号ファンドには、講談社、西日本鉄道、三井住友信託銀行などが参画している。

3月には、三菱UFJ銀行とNFT関連事業での協業を発表。NFTの発行・出品などの支援から、売買時の本人確認や資産の安全な保管サービスの提供、取引市場の運営など幅広い事業を検討し、年内にもサービスを始めるという。