「デザインコンサル」SPECTRUMがDecentralandに支店、記念セミナー開催

CG動画制作などを手がけるSPECTRUMは、企業のNFT導入や開発支援のため、NFT事業を始めると発表。VRプラットフォーム「Decentraland(ディセントラランド)」内に“支店”を開設し、5月19日にWEB3.0ビジネス入門セミナー「NFT*アートに見るWEB3.0ビジネスの事業戦略とは」を開催する。

2020年3月設立のSPECTRUMは、経営コンサルティングファーム出身の代表、豊田聖宇氏が、顧客のビジネス課題を動画で解決するべく、経営コンサルティング会社とデザイン会社を統合して立ち上げ、“デザインコンサルティング”を掲げる。NFT事業へ参入するにあたり、メタバース上の研究拠点としてDecentraland内に「SPECTRUM Decentraland支店」を開設し、今後は実証実験的な取り組みを実施していくという。

その第1弾である同セミナーでは、3DCGと墨を駆使した作品を手がけるNFTアーティストでSPECTRUMの特別顧問であるNY_氏 と、豊田氏との特別対談を行う。「なぜ、NFTとアートの相性はいいのか」「世界ではどんなことが起こっているのか」といった入門編的な内容から「今後WEB3.0の領域でアートはどのように昇華されていくのか」「企業は今後どのようにして事業戦略に取り込んでいくべきか」などの踏み込んだものまでを議論。セミナー参加者との質疑応答なども行う。

同日午後2時から、オンラインで開催。配信はビデオ会議システム「Zoom(ズーム)」で行うほか、Decentraland内でも参加が可能。参加費は無料。豊田氏は「NFTやメタバースを一般の企業や個人に身近に感じてもらい、より理解を促すことをミッションにしている。こうしたセミナーを開催することにより、情報格差をなくしていきたい」と述べている。

Decentralandでは、NFTやブロックチェーン技術を活用したサービスの企画・開発などを手掛けるピクセルカンパニーズが、仮想の土地「LAND」で複合リゾート施設などを建設する「メタ・リゾートTOKYO(仮称)」開発プロジェクトを推進。暗号資産取引サービス「Coincheck」を展開するコインチェックは、2035年の近未来都市「Oasis KYOTO」を制作するプロジェクトを行っている。また米銀行大手J.P.Morgan も、Decentraland内にラウンジを開設しているほか、英日用品大手のユニリーバの口腔ケアブランド「クローズアップ」は、Decentraland上で結婚証明書のNFTを取得できる独自のメタバースプラットフォーム「Closeup City Hall of Love」を立ち上げている。