「面白法人カヤック」がライブゲーム開発、ミラティブと共同で

東証グロース上場のIT企業カヤックは5月12日、スマホゲーム配信サービス「Mirrativ(ミラティブ)」を運営するミラティブの開発パートナーとしてライブゲームの開発を行うと発表した。2022年夏から順次リリースを予定している。

ミラティブが推進するライブゲーミング市場の拡大を目指した、Mirrativ上の新規ゲームの先行開発で協働する。ライブゲーミングとは、動画配信中のゲームに視聴者が介入できる、ゲームとライブ配信が融合したゲーム体験をさす。視聴者は、従来のようにコメントやギフトアイテムをおくるだけでなく、実際に配信者と一緒にプレーする「参加型ライブゲーム」や、ギフトアイテムを通じてゲームに影響を与える「介入型ライブゲーム」などの体験を楽しむことができる。

カヤックは、人気ソーシャルゲーム「ぼくらの甲子園!」シリーズなどの開発、運営実績がある。ミラティブはライブゲーミング市場拡大にむけて、 1月から先行開発パートナーの募集を開始していた。ミラティブは開発費を支援し、カヤックがアイデアと技術を提案。ライブ配信に最適なタイトルを選定し、22年夏から順次配信する。

カヤックでは17人のライブゲームチームを設立し、3月から企画などを進めているという。「ゲーム配信者・視聴者の交流を活性化するライブゲームを生み出し、日本のライブゲーミング市場を盛り上げていくことを目指す」とコメントしている。

カヤックは、サイコロを振って出た目で手当額を決める「サイコロ給」といったユニークな制度を導入し、「面白法人カヤック」の通称でも知られる。2月には、新規事業を創出するOC事業部(その他サービス事業部)に、新たにメタバース専門部隊を設立し、本格的なメタバース関連注力を公表していた。