Google、リアルタイム翻訳できるスマートグラス試作機を紹介

2022/05/12

米Googleは5月11日、年次開発者会議「Google I/O 2022」の基調講演で、AR機能を備えたメガネ型の情報端末、スマートグラスの試作機を公開。リアルタイム翻訳への対応が、動画で紹介された。

動画では、Googleのプロダクトマネージャーがスマートグラスを参加者に手渡し、中国語を話す母親と英語を話す参加者が会話する様子が映し出された。スマートグラスに実際にどう映るのかという詳細は明らかにされてないが、動画では「疑似視点」で、メガネのテンプル(つる)部分に翻訳された内容が字幕で表示されている。

製品化の予定や時期などは公開されなかったが、Googleによると会話の翻訳用途に限るわけではなく、音声の文字起こしや翻訳の技術を視界に取り込むとなにが起きるかの提示であるという。

Googleは2013年に眼鏡型端末「Googleグラス」を発売しており、20年には米Amazonの支援でスマートグラス開発を手がけるカナダのスタートアップ、Northを買収している。スマートグラスはバッテリー消費や放熱、視野など厳しい制約があり、またGoogleグラスは価格が1500ドル(約13万円)と高額であることに加えプライバシーの侵害との批判も相次いだため、15年に発売を中断。17年からは工場や物流センターなどを運営する法人向けに販売している。

Google I/O 2022内では、Googleが現在提供している製品やサービスを紹介。ロシアによる侵攻を受けて、日本を含む世界各地へ避難しているウクライナの人々の生活にGoogle翻訳が役立っていることなどを発表した。また、同社初のスマートウォッチ「Pixel Watch」を披露し、秋ごろに発売すると明かしたほか、新型スマートフォン「Pixel 6a」「Pixel 7」を発表している。