InstagramがNFT対応、今週からテスト開始

2022/05/10

米Meta(旧Facebook)傘下の画像共有SNS「Instagram(インスタグラム)」が、今週中にもNFT対応のテストを始めることが5月9日、わかった。最高経営責任者(CEO)のマーク・ザッカーバーグ氏が明かした。

米国のクリエーターやコレクターなどの一部のユーザーを対象に、作成や所有するNFTをInstagramで表示されるようにする。まずはイーサリアムとポリゴンチェーン上で発行されたNFTに対応し、以後ソラナとフローも追加する予定。また、接続可能なウォレットは、MetaMask、Rainbow、Trust Walletで、Phantom、Coinbase Wallet、Dapper Walletなども順次導入するという。NFT機能の利用には、オプションの料金などは不要。

ザッカーバーグ氏は「我々はアプリのファミリー全体で、NFTのための構築を始めている」と述べ、
「近いうちにFacebookにも同様の機能を持たせるつもりだ」と発言。ザッカーバーグ氏は3月、米テキサスで開かれた大規模イベント「サウス・バイ・サウスウエスト(SXSW)」の基調講演で、InstagramへのNFT導入予定を明かしていた

InstagramへのNFT導入にあたり、Metaは立体的な拡張現実のNFTの利用も検討。ARソフトウエアを使って、Instagramのストーリー機能に対応させる作業を行う予定という。

Metaは2021年10月に社名を変更した際、メタバース領域への本格的な参入とNFTへの注視を発表。Instagramとマッチングアプリの「Tinder」、オンライン決済の「Stripe」の元幹部は12月初め、起業家への実践的なアドバイスの提供などに争点をあてた5000万ドル(約57億円)の暗号資産ファンド「Chapter One」を創設。Tinderの元製品担当副社長でChapter Oneの共同設立者であるJeff Morris氏は、「Web2.0でうまくいったことの中には、Web3.0に取り入れられるものがたくさんある」と述べている。