元大関琴奨菊の秀ノ山親方、引退相撲来場者にNFT進呈

2022/04/27

10月1日に東京・両国国技館で開催される大相撲、元大関琴奨菊の秀ノ山親方の「琴奨菊引退秀ノ山襲名披露大相撲」で、来場者全員にチケットの半券特典NFTを無料プレゼントする。同引退興行のチケットは、5月30日から販売開始予定。

琴奨菊引退相撲事務局と、音楽配信サービスのレコチョクが共同で実施する。レコチョクは2021年から「Web3.0 プロジェクト」を立ち上げ、NFTなどを用いた音楽体験サービスや自律分散型組織(DAO)などを活用したサービスの開発に取り組んでおり、1月には運営する音楽業界向けワンストップECソリューション「murket(ミューケット)」にNFTアイテムの販売機能を追加。アーティストのNFT発売も行っている。引退興行チケットをウェブ販売する「琴奨菊引退興行ストア」で、murketの提供やNFT企画の推進などで協力するという。

引退興行では、秀ノ山親方の最後の取組だけでなく、ふれ太鼓や相撲甚句、初切などのほか、髪結い実演や横綱綱締め、十両の全取組、幕内の全取組、大銀杏にはさみを入れる断髪式を予定している。

秀ノ山親方は「思い出に残る断髪式を作り上げていきたい。本場所とは一味違う大相撲をお楽しみいただければと思う」とコメントしている。秀ノ山親方は02年に初土俵を踏み、05年1月場所で新入幕。07年3月場所で新三役(関脇)に昇進し、11年9月場所後に大関に昇進。16年1月場所で初優勝を果たし、20年11月場所で現役引退と年寄秀ノ山の襲名が承認されている。

NFTのチケット配布は、米プロフットボールリーグのNFLが2月、ロサンゼルスで開催された第56回スーパーボウルで、スタジアム観戦者を対象に実施。オンラインチケット大手のTicketmasterと提携し、座席番号などが記載された、7種類のNFTの記念チケットを無料で配布した。また3月には、SBIグループのSBINFTとチケット事業「ローソンチケット(ローチケ)」を運営するローソンエンタテインメントが、ブロックチェーン技術を活用したNFTサービス「LAWSON TICKET NFT」を発表。チケットのデジタル発行が増える一方で、思い入れのあるイベントチケットは記念に手元に残しておきたいというユーザーの要望に応え、コンサートやスポーツ、演劇などのイベントチケットに希少性の高い画像や実際に観戦や観劇した会場の座席情報などを記録した記念チケットNFTを販売するという。