角川ドワンゴ学園と駒沢大学がバーチャルオープンキャンパス

2022/04/25

角川ドワンゴ学園が手がける通信制高校「N高等学校(N高)」「S高等学校(S高)」は4月21日、
駒沢大学と共同で、バーチャル空間内でいつでも大学のオープンキャンパスが体験できる「バーチャルオープンキャンパス 駒澤大学」をN高とS高の生徒に向けて提供を始めたと発表した。同大学のキャンパス内を実際に見て回っているかのような経験ができ、同大生の生活を疑似体験できる。

N高、S高はインターネットと通信制高校の制度を活用した“ネットの高校”で、2021年12月時点で生徒数は合わせて2万1409人。バーチャルオープンキャンパスは、新型コロナウイルス禍で大学のオープンキャンパスへの参加が難しくケースがあることから、大学進学を将来の選択肢の一つとして実感させることを目指している。居住地や時間を問わず参加できるため、N高、S高生が進学先を検討する一助になるという。

参加にはVRヘッドマウントディスプレー「Meta Quest 2」を使用。1人の駒沢大生にフォーカスした「学生の一日」のバーチャル空間上での体験や、坐禅堂での坐禅体験、医療健康科学部での最新の放射線医療装置を使った実践教育や、文学部心理学科でのハトを題材にした「オペラント条件づけ」の実験などのコンテンツが用意されている。アプリケーションに内蔵されたカメラ機能と自分のアバターを使って、キャンパス内にいるような写真を撮影して楽しむこともできる。

14日には、バーチャルオープンキャンパスを活用して駒沢大学の教職員によるミニオープンキャンパスを実施。参加した生徒からは「自宅からバーチャルで参加できる点がよかった」「実際のキャンパスの建物の雰囲気を体験できた」など好評だったという。同大学のほか、学習アプリ「N予備校」では、中央大学と近畿大学のバーチャルオープンキャンパスの利用ができるという。

N高、S高は2月、バーチャル空間を活用し楽しみながら学ぶことで学習習慣の定着を目指すゲーミフィケーション教材の提供を発表。また21年11月には、同高生徒らによるプレゼンテーションイベント「NED(ネッド) 2021」をメタバースプラットフォーム「cluster」で開催している。