The SandboxがLANDをポリゴン移行 イーサのガス代軽減見込む

2022/04/25

香港のブロックチェーン企業Animoca Brands(アニモカブランズ)傘下のNFTゲーム「The Sandbox」は4月27日に、ゲーム内の仮想の土地「LAND」を現在のイーサリアムメインネットからポリゴンに移行させる。この移行により、ガス代(手数料)が大幅に軽減される見込み。

移行の手続きはユーザーが行う必要はなく、トークンの紛失を防ぐためThe Sandboxが自動的に行う。移行に伴う手数料などもThe Sandboxが負担する。移行のためには2022年1月30日に導入された新しいスマートコントラクトにすべてのLANDを移している必要があるが、まだ更新されていない場合は、強制的に更新、移行されるという。

新しいスマートコントラクトにアップデートされていないLANDを手動で事前に移行したい場合は、LANDを保有しているウォレットにリンクされているThe Sandboxアカウントに接続し、コントラクトのステータスを確認。緑色のチェックマークで「すべてのLANDが正常に移行されました」というメッセージが表示されていれば更新済で、未更新の場合は「Migrate All My LANDS To The New Contract」と青いメッセージが表示されるため、手続きを進める必要がある。手動で移行しても、費用は、The Sandboxが負担する。

The Sandboxは、ユーザーがLAND 上で独自の世界を作り、収益化もできるメタバースゲーム。米スポーツメーカー大手adidasのファッションブランド「adidas Originals」やイタリアの高級ファッションブランドGucci(グッチ) 、世界的なコンサルティンググループのプライスウォーターハウスクーパース(PwC)などがLANDを購入しているほか、英金融大手HSBCなどとも提携。21年11月には、ソフトバンクグループから約100億円を調達している。

また3月には、米ニュース誌TIME が発表した2022年の「世界で最も影響力のある100社」に、NFTマーケットプレイスOpenSeaやメタバースへの注力を掲げ21年10月に社名を旧Facebookから変更したMetaなどとともに選ばれている