現代自動車がNFT参入 人気コレクション「Meta Kongz」と30枚限定コラボ

2022/04/19

韓国の現代自動車は4月18日、NFTプロジェクト「Metamobility Universe」を公開し、NFT事業への参入を発表した。人気NFTコレクション「Meta Kongz」と提携し、30枚限定のNFTコレクションを20日から発売する。

NFTは、1970年代から生産した現代自動車の乗用車「PONY」と、Meta Kongzのモチーフのゴリラがコラボレーション。モビリティーソリューションがいかに時空を超えることができるかを表現する、Meta KongzのゴリラがクラシックなデザインのPONYに乗車して地球から月へ向かい、ヘリテージシリーズのPONYに変身するショートフィルムが公開されている。20日の販売後はパートナー企業のコミュニティで優先販売され、その後大手NFTマーケットプレイスOpenSeaで、1つ1ETHで販売されるという。

5月には、Metamobilityの公式NFTの発行も予定。Meta KongzとのコラボNFTの所有者は、Metamobility公式NFTが無料で贈られ、NFTホルダー限定のコミュニティへの参加もできるという。

現代自動車のグローバル最高マーケティング責任者(CMO)のThomas Schemera氏は、NFTの発売に「『Metamobility』を紹介し、Meta Kongzとともにこの旅を始めることに非常に興奮している」とコメントしている。現代自動車は今後も複数NFTプロジェクトを立ち上げる予定で、NFTの売り上げは、プロジェクトの運営やコミュニティーホルダーのために使用される。

現代自動車はブロックチェーン関連の取り組みを積極的に行っており、2020年には複数の暗号資産関連の商標登録も申請。大規模なブロックチェーンエコシステム構築の計画の可能性などを取りざたされていた。韓国では、半導体大手のサムスン電子が1月、画面上からNFTを直接購入、取引などができるスマートテレビの22年モデルを発表している。また21年11月には、人気アーテイスト「BTS」の所属事務所HYBE(ハイブ)が 韓国最大の暗号資産交換業者「Upbit」を運営するDunamuと提携。Upbit でのBTSのNFT展開などが明らかになっている。