米Meta、メタバースでクリエーター支援強化策をテスト

旧Facebookの米Metaが4月11日、同社の手掛けるメタバースサービス「Horizon Worlds(ホライズン・ワールド)」のクリエーター支援強化策をテスト運用すると発表した。クリエーターがメタバース空間で安定的にマネタイズできるよう、複数のツールを試す。

Horizon Worldsは2021年12月から、米国とカナダの18歳以上のユーザーを対象に提供されている。ユーザーは、専用のツールを使って「ワールド」と呼ばれる空間やゲームなどを作って楽しむことができる。

Metaが21年10月に設立を発表していた1000万ドル(約12億6000万円)のクリエーター支援ファンドをさらに拡大し、次世代の育成を目指す。まずは一部のクリエーターによる、自作アイテムや限定エリアへのアクセス権などを販売するためのテストを開始。米国内を対象に、クリエーターのボーナスプログラムのテストも実施する。月ごとに定めた目標への到達度に応じ報奨金を支払うもので、当面はプレーヤーによる滞在時間が最も多いワールドの作成者に報奨を付与されるが、今後は新しいツールや機能の利用をクリエーターに促す可能性もあり得るという。


また、より簡単にワールドが構築できるツールやサポートをすべてのクリエーターに提供する計画もあるとのこと。訪問者の分析ツールなども強化するほか、有料を含む実地サポートなども行い、クリエーターを支援していくという。

Metaの最高経営責任者(CEO)のマーク・ザッカーバーグ氏は3月、米テキサスで開かれた大規模イベント「サウス・バイ・サウスウエスト(SXSW)」でメタバース構想について講演し「Metaの目標はVRや拡張現実ヘッドセット、ネットワークやシステムなど、メタバースを実現するための基本技術の構築を支援すること」とコメント。メタバースを体験するために十分なサービスが提供されていないユーザーなどへの対応は「どこに住んでいてもアクセスできるようにすることが重要」と述べ「多くの人にとって、経済的な移動は育った場所によって制限されてしまうという、実に興味深い調査結果がある。地理的な境界を越えてどこにでも存在できること、これが基本的な約束の大きな部分であり、私たちがここで築いているものに大きな関心を寄せている理由だ」と説明し、そのためのプログラムへの取り組みや資金投入も明かしている。

またMetaは22年3月、今後のメタバース計画の中心地にスペインを設定。Horizon WorldsやVR会議ツール「Horizon Workrooms」などのVRプラットフォームの強化を行うと発表している