英ユニリーバ、Decentralandで結婚式と証明書NFT提供

英日用品大手のユニリーバの口腔ケアブランド「クローズアップ」は、VRプラットフォーム「Decentraland(ディセントラランド)」上で結婚証明書のNFTを取得できる独自のメタバースプラットフォーム「Closeup City Hall of Love」を立ち上げた。世界中のカップルが、アバター同士で結婚式をあげ、証明書を受け取ることができる。

Closeup City Hall of Loveでは、性別や人種、階級などに関係なく、結婚を望むユーザーがアバターを作成して希望をかなえられるという。プロポーズでの活用も可能とのこと。ユニリーバによると「多様性を祝福することが目的」で、多様な関係の人々のためのアドバイスなどを共有するWebサイト「Love For All」も立ち上げている。

結婚を希望するカップルは、結婚式の参列者から祝福を受け、NFTの結婚証明書を作成。結婚証明書はパートナーと共有することができるという。発行の手続きややり方は、案内役の「キューピッドエンジェル」と話しながらも行える。証明書はCloseup City Hall of Loveにアクセスするユーザーすべてに無料で公開される。また、証明書を売ろうとすると「愛は売り物ではない」という警告が表示されるという。

Closeup City Hall of Loveを利用した最初のカップルであるJad氏とNeil氏は、「デジタル内での結婚式を最初に体験し、その瞬間を友人と共有することができてうれしい」とコメント。「NFTの結婚証明書はどの国・地域でも法的拘束力はなく、法律の下でも法的権限を持っていない。しかし私たちにとっては重要で、有効な経験だった」と述べている。また、Kevin氏とPinkBambii氏は「メタバースのおかげで私たちはもう一度、愛する人たちの前で同じことをする機会を得た。私たちの愛をブロックチェーン上で永遠のものにすること以上に良いことはないと思う」と話している。

クローズアップのグローバルブランドバイスプレジデントであるGaurav Datta氏は「あらゆる種類の愛が特別であり、支持されるべきであると考えている」と述べ「Closeup City Hall of Loveは、平等と包摂を祝って安全な空間を構築し、人々が自由に、相互の魅力に基づいて行動できるためのもの」とコメントしている。