パラマウント作品がNFT化、第1弾に「スタートレック」発売

2022/04/11

米メディア大手で、2月に社名をバイアコムCBSから変更したParamount Global(パラマウント・グローバル)とNFT関連企業のRECURは4月9日から「スタートレック」のNFTの発売を始めた。パラマウントの人気IPなどを取り扱うNFTプラットフォーム「Paramount.xyz」で提供する。

Paramount.xyzは、パラマウント・ピクチャーズやニコロデオン、コメディ・セントラル、MTV、BET、CBS、Showtime Networks Inc.など、Paramount Globalの主要ブランドのNFTの購入や取引ができるプラットフォーム。取り扱う第1弾が「スタートレック」で、今後ニコロデオンとパラマウント・ピクチャーズの作品も発売される予定という。

NFTは、体験型ハブ「Star Trek Continuum」に収容。NFTの保有者には限定特典のほか、イベントなどバーチャルとリアルの両方で楽しめるコンテンツが提供されるという。一緒に銀河系を旅するクルーを集めて新しい惑星を探し、報酬を得ることができるほか、「Play-to-earn」(遊んで稼ぐ)形式のゲームをすることもできる。

Paramount Globalのコンシューマープロダクツ&エクスペリエンス担当プレジデントであるPam Kaufman氏は、「ファンはメタバースで、どこにいてもスタートレックのコンテンツに関わることができる」と述べ「Paramount.xyzは、象徴的な作品であるスタートレックをはじめ、Paramount Globalの主要IPでシームレスなデジタルコレクタブル体験を提供することになる」とコメントしている。

米企業では、2021年11月に大手音楽会社ユニバーサル・ミュージック・グループ(UMG)のレーベル「10:22PM」が、人気NFTプロジェクト「Bored Ape Yacht Club(BAYC)」の4キャラクターで構成された”メタバースバンド” 「KINGSHIP」をデビューさせており、3月末にはバンドのマネジャーもBAYCのNFTにする計画も公表。また米ソニー・ピクチャーズエンターテインメントと米映画館チェーンのAMCシアターズは、21年末に公開した映画「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」のチケット購入者にNFTを付与している