英Improbable、ソフトバンクなどから約190億円調達

英メタバース技術企業のImprpbableは4月7日、ソフトバンクグループのファンド、SoftBank Vision Fund 2やベンチャーキャピタルのAndreessen Horowitz(a16z)などから1億5000万ドル(約190億円)を調達したと発表した。調達した資金は、メタバースネットワーク「M²(Msquared)」の構築に充てられる。

Improbableは、60以上のゲーム開発事業者やエンターテインメント企業にVR技術やサービスを提供しており、英国政府の防衛技術も支援。1万人以上のプレーヤーが集合できる仮想空間を機能させる「Morpheus技術」を開発している。

2022年1月には、メタバース領域への進出意向を明かしており、異なるメタバース空間でのデジタル資産の移動を可能にする技術などを組み合わせたM2の開発を目指している。Improbableの最高経営責任者(CEO)のHerman Narula氏は「メタバースとWeb3.0でのクリエーターと企業のオープンネットワークによる体験は、すべての人に大きなチャンスをもたらす充足した経済に向けて社会を再定義する直前のものであると信じている。M²がその未来の確立に貢献できるよう、パートナー各社を支援したい」とコメントしている。

Improbableは、15年3月に2000万ドル(約24億円)、17年5月には5億200万ドル(約630億円)を調達している。またSoftBank Vision Fund 2は、Web3.0やメタバース関連への投資が増えており、21年11月には香港のブロックチェーン企業Animoca Brands(アニモカブランズ)傘下のNFTゲーム「The Sandbox」が行った9300万ドル(約115億円)の資金調達に参加。12月には韓国のインターネット企業NAVER傘下のメタバースプラットフォームZEPETOに1億5000万ドル(約186億円)の投資を行っている。22年2月には米メタバース関連事業Soul Machinesの7000万ドル(約86億円)の資金調達を主導している。