米ESPNが初のNFT、NFLブレイディ選手のプラットフォームと提携

2022/04/08
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米スポーツ専門局ESPNは4月6日、米プロフットボールNFLバッカニアーズのスター、トム・ブレイディ選手が共同設立したNFTプラットフォームのAutographと複数年契約をしたと発表した。ブレイディ選手のドキュメンタリーシリーズ「Man in the Arena: Tom Brady」をベースにした初のNFTコレクションを同日から発売している。

「Man in the Arena: Tom Brady」は、ブレイディ選手の共同設立したメディア企業Religion of Sportsが制作したESPNの番組。NFTは、ブレイディの選手生活や勝利、功績を描いた3種類で構成され、そのうち50枚のNFTにはブレイディ選手がサインをするという。NFT はAutographで確認でき、スポーツNFTマーケットプレイスのDraftKingsで販売される。また、「Back in the Arena」をテーマとした第2弾のコレクションが、ESPNでの放送開始に合わせて発売される予定。

Autographの共同設立者であるDillon Rosenblatt最高経営責任者(CEO)は「スポーツとテクノロジーの可能性は無限大。ESPNにとって初のNFTパートナーとして、コンテンツを世界に発信できることはこのうえない喜び」とコメント。また、ESPNのスポーツビジネス開発・イノベーション担当副社長のKevin Lopes氏は「この取り組みが、ファンを魅了する新しい方法を模索する今日の私たちの姿につながっている」と述べている。

Autographは2021年4月に設立。ゴルフのタイガー・ウッズ選手やテニスの大坂なおみ選手などを起用したNFTコレクションを提供しており、1月にはベンチャーキャピタルのKleiner Perkinsなどから1億7000万ドル(約193億5000万円)の資金調達を行っている。ブレイディ選手は00年にペイトリオッツに入団、20年にバッカニアーズに移籍。22シーズンでスーパーボウルを7度制覇、リーグ最優秀選手には3度選出され「NFL史上最高のQB」と評されている名選手。2月に引退し、Autographなどのビジネスに取り組む意向を明かしていたが、3月中旬に現役続行を発表している。