米TIME誌「世界の100社」にThe SandboxやOpenSea 選出

米ニュース誌TIMEは3月30日、2022年の「世界で最も影響力のある100社」を発表した。香港のブロックチェーン企業Animoca Brand傘下のNFTゲーム「The Sandbox」や大手NFTマーケットプレイスOpenSeaなど、NFTやメタバース、暗号資産に関連する企業も複数選ばれている。

1923年創刊の同誌は国際情勢や政治、経済、文化など幅広い記事を掲載。毎年「世界でもっとも影響力のある100人」の選出を行っており、「世界で最も影響力のある100社」は2021年に初めて特集。世界各地の編集者や記者、業界専門家などから分野を問わず候補を募り「パイオニア企業」や「イノベーター企業」など5つの部門が選ばれている。メタバースなどに関連する企業からはThe Sandbox やOpenSeaのほか、アバターのソーシャルネットワーク「IMVU」を運営するTogether Labs、暗号資産取引プラットフォームのPaxfulなどリスト入り。また、メタバースへの注力を掲げ、21年10月に社名を旧Facebookから変更したMetaも選ばれている。

17年12月にリリースされたOpenSeaは世界最大級のNFTマーケットプレイスで、アクティブユーザーは月間20万人を超え、1月9日には1日の取引高として過去最大の2億6100万ドル(約3176億円)を記録。同月に3億ドル(約350億円)の資金調達を行い、企業評価額が133億ドル(約1兆5400億円)に達している。

The Sandboxは、誰でも3Dのボクセルアートやアバター、ゲームなどの制作が可能なブロックチェーンで、制作したアバターなどはイーサリアム上のマーケットプレイスでNFTとして販売できる。日本企業のスクウェア・エニックスやソフトバンクグループも出資しており、The Sandbox上の仮想の土地「LAND」ではスクウェア・エニックスやエイベックス子会社のエイベックス・テクノロジーズ、英金融大手HSBCなどが独自の世界やテーマパークなどを構築している。

Together Labsが運営するIMVUは、ユーザーはバーチャルな部屋でカスタムしたアバターを使いながら、他ユーザーとコミュニケーションやゲームなどができる。IMVU内で購入や獲得、使用できるVCOINは実際の通貨に換金もできる。Paxfulは14年に立ち上げられ、300以上の支払い方法が選択可能。ユーザー数は世界で600万人を超えている。

21年の初回のリストでパイオニア部門で選ばれた、俳優でプロデューサーのリース・ウィザースプーンが立ち上げたメディア企業HELLO SUNSHINEは、NFTプロジェクト「World of Women(WoW)」と提携し、WoWをベースにした映画やドラマ制作を予定。またオンラインゲーミングプラットフォーム「Roblox」などもリスト入りしている。

TIMEは21年11月、暗号資産の投資・運用企業の米Galaxy Digital(ギャラクシー・デジタル)との提携を発表。読者がメタバースについて学ぶための週刊ニュースレター「Into the Metaverse」の発行や「世界で最も影響力のある100人のリスト」にメタバースカテゴリを作るという。3月にはイーサリアムの創設者であるビタリック・ブテリン氏が表紙を飾り、暗号資産業界に対する展望や危惧などを述べている