OpenSea、4月からSolanaブロックチェーン対応

大手NFTマーケットプレイスOpenSeaは3月30日、4月から Solana(ソラナ)ブロックチェーン基盤のNFTに対応すると発表した。

2017年12月にリリースされたOpenSea はこれまで、Ethereum(イーサリアム)、Polygon(ポリゴン)、Klatyn(クレイトン)の3つのブロックチェーンネットワークに対応。世界最大級のNFTマーケットプレイスで、アクティブユーザーは月間20万人を超え、1月9日には1日の取引高として過去最大の2億6100万ドル(約3176億円)を記録している。

Solanaブロックチェーン上は、1秒で50000のトランザクションが可能で高速処理に優れており、手数料も0.00005ドルと安価なことが特徴。OpenSeaのソラナ対応は、一部のユーザーなどの間では1月ごろからうわさされていた。

Solana基盤のNFTを取り扱うプラットフォームは「Magic Eden」が最も利用が多い。Magic Eden のNFT 取扱量はOpenSea、LooksRareに次ぐ3番目で、3月半ばには大手ベンチャーキャピタル(VC)のParadigmやSequoia、Solana Venturesから2700万ドル(約33億円)を調達している。また、Magic Edenの取引手数料は2%で、OpenSeaよりも0.5%安い設定になっている。

OpenSeaは21年11月、米老舗オークションハウスのクリスティーズと提携。クリスティーズのNFTアートコレクションをOpenSeaで販売している。1月には、3億ドル(約350億円)の資金調達を行い、企業評価額が133億ドル(約1兆5400億円)に達している。

一方で同月に、NFT取扱数の多さから「制作されるNFTの80%以上が盗用や偽物、スパムとなってしまっている」ためと、ブロックチェーン上に発行できるNFTの数を1アカウントあたり最大250個とする制限を設けると発表。しかしクリエーターやユーザーからの反発を受けて、翌日には決定を覆し制限を却下している。また2月には、複数のユーザーが、スマートコントラクトの移行に乗じたフィッシング詐欺の被害にあっていることが判明。影響を受けたユーザーは少数で、移行後のツールは安全に使用できると発表している。