バンダイナムコエンターテインメントとGaudiy、NFT発行の新プロジェクト

バンダイナムコホールディングス(HD)傘下のバンダイナムコエンターテインメント(BNE)とブロックチェーンゲーム事業を手がけるGaudiyは3月28日、BNEキャラクター「電音部」の世界を展開する新プロジェクト「World of 電音部」を始動したと発表。第1弾として、作中に登場するアイテム「MusicCrystal」をモチーフにしたNFTを発行、配布している。

電音部は、BNEが提供する、ダンス音楽をテーマにしたキャラクターシリーズ。NFTのモチーフとなっているMusicCrystalは、作品内の設定で「音楽を感受する人の心」を概念的に定義したもの。作中に登場する「GR社」が世界で初めて発見した音楽に反応する素粒子「MusicQuark」が人の心に作用することから生まれた概念という設定で、公式Twitter「電音部の世界」内でもGR社が告知。NFTは該当ツイートをリツイートしたユーザーの中から抽選で配布する。当選者にはNFT所有や閲覧のためのシリアルコードが発行される。

World of 電音部は今後、限定のライブイベントやコミュニティーでの特典など、キャラクターの世界観をより深く楽しむサービス提供を目指すという。

BNEは2020年、アバター関連事業のスタートアップ米ジーニーズに出資。21年にはアーケードゲームシリーズ「パックマン」のNFTなども手掛けている。2月に発表した中期計画では、人気コンテンツ「機動戦士ガンダム」などを題材にしたメタバース開発や構想を明かしている。デジタル空間から、バンダイナムコグループが運営するアミューズメント施設やガンプラ専門店などのリアルな施設をつなげるガンダムのプラットフォーム作りをめざし、150億円を投資するという。
Gaudiyは20年、ソニー・ミュージックエンタテインメント(SME)と業務提携を発表。バーチャルアイドルなどのファンが交流できるコミュニティーを提供している。また1月には、大日本印刷(DNP)と、アニメやマンガ、ゲームなどの知的財産を生かしたビジネス創出を目指して業務提携している