Web3.0スタートップのtrevary、情報データベースオープン化

Web3.0事業を手がけるスタートアップ、trevaryは3月28日、分散型自律組織(DAO)やNFT、DeFiといったWeb3.0プロジェクト500件を集約した「Web3 Database」をオープンソース化した。数多くのWeb3.0プロジェクトが集まるリストをパーミッションレスで活用できるようにすることで、世界中のデベロッパーなどからのアクセスをより簡単なものにするという。

Web3.0とは、Web1.0およびWeb2.0に続く、インターネットの潮流や概念を指す言葉。ブロックチェーン技術がもたらす「分散型ウェブ」が特徴といわれている。情報の管理やアクセスを大企業プラットフォームに依存せず、個人同士がつながり、それぞれが選択する権利とその責任を持つ

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Web3 Databaseは、500件のWeb3.0プロジェクトを「Name」「icon」「category」「Official site URL」「what is?」「About」「Twitter URL」「Twitter Follower」「Community URL」「Community volume」「Token」「Contract Address」「Chain」の項目でリストアップ。フィルターやグループ機能を利用し、各種項目でソートや絞り込みを行うことができる。Trevaryによると「量、質ともに世界で最も多くの情報が集約されているオープンなWeb3.0データベース」とのこと。 また、登録されているプロジェクトは誰でもアップデートや追加ができる。

trevary は、Web3.0関連の求人サービス「YoursDAO」を運用。世界中のDAOの概要や取り組み、ミッション、トークン価格などを同じフォーマットでまとめて見やすくすることで、求職者が自身にマッチするプロジェクトを見つけたりすることなどが主な機能だったが、より多くのプロジェクトを一覧で比較、検討したいという要望に応えるためWeb3 Databaseをオープンソース化したという。今後は、より詳細なWeb3.0の仕事情報やDAO のツール開発、教育コンテンツなどを拡充していくという。

Web3.0関連では、大手暗号資産交換所の米Coinbase(コインベース)が2月、Web3.0開発に向け2022年にプロダクト、エンジニアリング、デザインの各チームで、最大2000人を雇用すると発表。多くの新しいユーザーが暗号資産に触れることができるようなスケーリングや、製品のイノベーションを目指すという。また、大手NFTマーケットプレイスOpenSeaも同月、Web3.0やNFT専門の投資部門「OpenSea Ventures」を立ち上げ。世界中の開発者やクリエーターが、NFTや新しいブロックチェーンの利用を通じてWeb3.0を成長させるよう支援するという。