コインチェック、「Decentraland」で2035年の古都「Oasis KYOTO」制作

2022/03/17

暗号資産取引サービス「Coincheck」を展開するコインチェックは3月16日、VRプラットフォーム「Decentraland(ディセントラランド)」上で同社が保有する土地「LAND」に、2035年の近未来都市「Oasis KYOTO」を制作するプロジェクトを始めたと発表した。2022年の一般公開を予定している。

Decentralandは15年に創設された、イーサリアムブロックチェーンをベースとしたバーチャルリアリティプラットフォーム。仮想空間でゲームをしたり、アイテムやコンテンツを作成し売買したりすることができる。Oasis KYOTOは、”2035年の近未来都市”をコンセプトにしたメタバース×NFTのコミュニティー拠点で、神社仏閣など日本の古都を連想させる街並みを構築。ファッションや音楽、アートを中心とした多彩なイベント施設を設置し、さまざまな分野のアーティストとファンとの交流や、企業のコミュニティー育成の場としての活用を目指すという。

コインチェックは1月、香港のブロックチェーン企業Animoca Brands(アニモカブランズ)傘下のNFTゲーム「The Sandbox」で2035年の近未来都市「Oasis TOKYO」を制作すると発表。Oasis TOKYO内ではギタリストでアーティストの MIYAVIとのコラボレーション企画もすでに予定されている。Oasis KYOTOはOasis TOKYOに続き、メタバース上での活動を体験する機会の提供することや、Decentraland上でのコミュニティー活動の活性化を狙う。

コインチェックは1月、提供するバーチャル株主総会の運営支援サービス「Sharely(シェアリー)」で、損害保険ジャパンと共同でオンライン株式総会を対象にした保険を開発。クラウドサービスのシステムダウンの影響で株主総会が開催できなかった際のリスクへの備えを提供している。またDecentralandでは21年「12年末、NFTやブロックチェーン技術を活用したサービスの企画・開発などを手掛けるピクセルカンパニーズが「東京」をイメージした複合リゾート施設などを建設する「メタ・リゾートTOKYO(仮称)」開発プロジェクトを発足。2月には米銀行大手J.P.Morgan がメタバース空間における初の銀行になるというラウンジを開設している。