旅行スタートアップの令和トラベル、メタバースの店舗でリアル旅行提案

旅行スタートップの令和トラベルが運営する海外旅行予約アプリ「NEWT」が、「メタバース支店」を期間限定オープンしている。メタバースプラットフォーム「Cluster」上に出店し、リアルの海外旅行を販売する。

「cluster」の開発・運営を行うクラスターが3月18日から開催する国内最大級のゲームクリエイターフェス「ClusterGAMEJAM 2022 in SPRING」で、スポンサーとして出店する。イベント期間中の17日午後8~10時にはメタバース支店での接客も実施する。モデルプランとして、羽田空港発着でホテル「ザ・リッツ・カールトンレジデンス、ワイキキビーチ」に滞在するハワイのホノルル5泊7日プランや、ゴールデンウイークに出発し5つ星ホテルに滞在するタイ・バンコク3泊5日プランなどが用意されているが、メタバース支店でスタッフが要望に応じたプランの提案もするという。

令和トラベルは2021年に創業。これまでは店舗を持たずに営業しており、メタバース支店は初の「店舗」になる。店舗まで移動することなく全国どこからでも気軽に訪れるようにすることで、海外旅行をより身近に感じてもらうことを目指すという。

メタバース支店を訪れるにはClusterのアカウントが必要。店舗はイベント期間中の27日まで設置される。Clusterは2月、プログラミングなどの知識がなくてもスマートフォンなどから簡単にメタバース空間を作ることができる機能「ワールドクラフト」をリリース。ClusterGAMEJAM 2022 in SPRINGは3月18日に発表される作品テーマに従ってオリジナルのメタバース空間を作り、計10部で競う。令和トラベルのメタバース支店以外にも各スポンサーがブースを出展しており、各ブースを訪問したり、他の人と交流やコミュニケーションしたりできる。

旅行代理業では21年10月、タイの旅行代理店「Tavitt(タビット)」が実際の航空券に交換可能なオーダーメイドNFT航空券の受注を始めている。オーダーメイド型のNFT航空券で、自分で好きな路線とチケットデザインを選択して作成することが可能。NFT航空券の販売価格は、路線の平均価格より20%程度割安な価格に設定されているという。