メタバースで広島カープを応援 「メタカープ」が提供開始

2022/03/10

プロ野球の広島東洋カープの試合をメタバースで観戦しながら応援できるアプリ「メタカープ」が3月9日からサービス開始した。ファンクラブの「カープファン倶楽部」で運用する。

VRやARシステムの企画、開発などを手がけるビーライズと広島テレビが共同で開発した。ビーライズがマルチプレイングVR空間のデザインと構築、 広島テレビがメタバースサービス総合プロデュースと配信システムを構築し、広島東洋カープ社がメタバース企画、運営を担当する。カープの主催試合をメタバース空間内のスクリーンで観戦し、ファンはアバター同士でスクワット応援やバルーン風船などのモーション機能を使って、カープファンならではの応援ができる。スタンプやチャットによるアバター同士のコミュニケーションを楽しむこともできるという。アバターは髪型や帽子、ユニフォームなどを計48種類から自分好みにカスタマイズできる。メタカープは100人が入れるルームが50部屋あり、最大で5000人が同時に利用できる。

メタカープの参加対象は2022年度のカープファン倶楽部会員で、AndroidとiOS用で利用可能。参加するには試合ごとにメタカープ内で応募し、抽選で当選する必要がある。当選した会員は、家族や友人などの会員ではない相手でも1人限定で招待することができる。

また、カープの本拠地である「MAZDA Zoom-Zoom スタジアム 広島」のグラウンドの上空を走るトロッコ列車からの眺めを楽しむこともできる。カープの選手たちが樹立した記録の記念プレート、子どもが楽しめる滑り台やトンネルを備えた「ふわふわ遊具」など、スタジアムに実際に設置してある設備も再現されており、リアルとバーチャルが融合した新たな空間と応援を体験できるという。

プロ野球では、パ・リーグ6球団が出資するパシフィックリーグマーケティングが2021年12月、NFT化したプレー映像やメモリアルシーンなどの動画コンテンツを販売する新サービス「パ・リーグ Exciting Moments β」の提供を発表している。