【NFT Weekly】歩いて稼ぐゲーム「STEPN」とは?/ウクライナ政府がNFT販売計画/「進撃の巨人」NFTが米国リリース

NFT Weeklyでは注目トピックの解説と、過去1週間のNFTに関するニュースの紹介を行う。今週は、ウクライナ政府がNFT販売を計画、「進撃の巨人」NFTが米国向けにリリース、SBIグループがNFTマーケットプレイスの旧「nanakusa」をリニューアルといったニュースがあった。

注目トピックでは、NFTを利用した「Move to Earn」のスマホアプリゲーム、「STEPN」について解説する。

【目次】

  1. 今週の注目トピック:歩いて仮想通貨を稼げる「Move to Earn」のNFTゲーム「STEPN」とは?
    STEPNとは:健康的なライフスタイルを提供するWeb3ゲーム
    STEPNの始め方:初期費用は現在約9万円
    STEPNの遊び方:レベルアップによってスニーカーの能力が上昇
    ビジネスモデルとトークンの使いみち
    稼ぎ続けられる保証はない
  2. 今週のNFTニュース
    ウクライナ政府がNFT販売を計画 暗号資産寄付者へのエアドロップは中止
    「進撃の巨人」NFTが米国リリースへ
    SBIグループがNFTマーケットプレイス「SBINFT Market」 旧「nanakusa」をリニューアル
    三菱UFJ銀行がAnimoca Brands株式会社と協業 NFT事業に参入

1.今週の注目トピック:歩いて仮想通貨を稼げる「Move to Earn」のNFTゲーム「STEPN」とは?

毎日歩いたり走ったりすることでトークンを稼ぐことができるスマホアプリゲーム「STEPN」。2021年12月にリリースされてから、日本でも人気が高まりつつある。3月2日には世界最大の暗号資産取引所「Binance(バイナンス)」でガバナンストークン「GMT」の売り出しも開始している。

STEPNは、JERRY HUANG氏とYAWN RONG氏によって設立されたFind Satoshi Lab社が開発したNFTゲームだ。2022年1月には、Sequoia Capital(セコイア・キャピタル)やSolana Venturesなどから500万ドル(約5.7億円)の資金調達を行っている

またCoindesk JAPANのインタビューによると、2月21日時点でデイリーアクティブユーザー(DAU)は21,000人で、その約35%が日本に居住するユーザーだという。

STEPNとは:健康的なライフスタイルを提供するWeb3ゲーム

STEPNの掲げるミッションは、「数百万人の人々に今より健康的なライフスタイルをインスパイアし、Web3に接続させ、気候変動と戦う」だ。STEPNは、運動するとトークンが稼げることが動機づけとなり、健康的なライフスタイルが習慣化する仕組みとなっている。

STEPNでは、スニーカーをかたどったNFTを保有しながら一定時間ウォーキングやランニングをすることで、「GST(Green Satoshi Tokens)」トークンを得られる。4月25日現在、1GST=約660円で取引されており、GSTの売却によって金銭を稼ぐことができる。SNSではSTEPNで1日1~数万円を稼いでいるとの声もある。

STEPNで利用されるNFTやトークンはSolana(ソラナ)ブロックチェーンを基盤としている。

STEPNの始め方:最低初期費用は現在約15万円

STEPNを始めるには、STEPNアプリをダウンロードするとともに、STEPNのアクティベーションコードと、スニーカーNFTを入手する必要がある。

アクティベーションコードは、4月25日現在、①既に始めている友人や知人からもらう②STEPNのディスコ―ド内で配布されているものを利用する の2つの入手方法がある。人気のため、簡単に入手できないこともあるようだ。

スニーカーの購入は、STEPNアプリ内で可能だ。

スニーカーには4種類が存在する。最適な運動速度から速すぎたり遅すぎたりすると、稼げるGSTトークンの量が最大90%減ってしまうため、稼ぐためには自分の運動スタイルに合ったスニーカーを入手するのが重要になる。

種類最適な運動速度得られるGSTトークン
ウォーカー1~6km/h4 GST / 1消費エネルギー
ジョガー4~10km/h5 GST / 1消費エネルギー
ランナー8~20km/h6 GST / 1消費エネルギー
トレーナー1~20km/h4~6.25 GST / 1消費エネルギー

NFT売買にはSolanaブロックチェーンのネイティブトークン「Solana(単位:SOL)」が利用される。4月25日現在、最も安いスニーカーは12SOL(約15万円)程度の価格で取引されている。SOLは、日本の暗号資産取引所Liquidや海外大手暗号資産取引所Binanceで購入することができる。

ホワイトペーパーによれば今後、スニーカーNFTのレンタル機能も実装予定とのことで、将来的には初期費用なしで遊べるようになる可能性もある。

STEPNの遊び方:レベルアップや装備によってスニーカーの能力が上昇

スニーカーNFTを手に入れたら、後は適した速度でウォーキングやランニングを行うことで、GSTトークンを得ることができる。GSTトークンを稼ぐには時間経過で回復する「エネルギー」が必要で、エネルギーの最大値はNFTの保有量に応じて増減する。

また、スニーカーにはレベルがあり、GSTを使ってスニーカーのレベルを上げることが可能だ。スニーカーレベルの上昇に応じてポイントが付与され、ポイントを消費することでスニーカーの能力値を強化できる。能力値には「Efficiency(効率性)」「Luck(運)」「Comfort(快適さ)」「Resillience(耐久性)」の4つがあり、たとえば効率性が高いとGSTの獲得効率が高くなるといったように、各能力値の上昇によりゲーム内のメリットがある仕組みとなっている。

また、歩いていると確率でミステリーボックスを拾うことがある。ミステリーボックスからは靴を強化することのできる「ジェム(宝石)」かGSTを獲得でき、稀にはずれの空箱もある。スニーカーの能力の「運」が高いほど、良いミステリーボックスを拾う確率が高くなる。

さらに、レベル5以上のスニーカーNFTを2つ揃えることで、スニーカー同士を交配させ、新しいスニーカーNFTをミント(生成)することができる。

ビジネスモデルとトークンの使いみち

STEPNは、ゲーム内のアクションの際に手数料を徴収するビジネスモデルとなっている。手数料は以下の通りだ。

  • NFTマーケットプレイスの手数料:2%
  • スニーカーのミント(生成):4%
  • スニーカーのレンタル:8%
  • NFTマーケットプレイスのロイヤリティ料金:4%(スニーカーを生成した人の収入となる)

STEPNの独自トークンには「GST」「GMT」の2種類が存在する。

GST(ゲーム内トークン)

  • 配布方法:ゲーム内での報酬として配布される
  • 使いみち:スニーカーのレベルアップや修理、新しいスニーカーのミント(生成)、ミステリーボックスの開封、ジェムの合成など

GMT(ガバナンストークン)

  • 配布方法:Binance等の取引所での購入、ゲーム内で報酬として配布
  • 使いみち:手数料で得た利益の分配を決定するための投票権となる。また高レベルスニーカーのレベルアップに必要となる

稼ぎ続けられる保証はない

1日数万円を稼げるとの報告もあるSTEPNだが、今後も必ず稼ぎ続けられる保証はない点には注意が必要だ。

STEPNで金銭を稼ぐには、現在①「運動で得たGSTトークンを売る」②「NFTをミント(生成)して売る」という2通りの方法がある。稼げる金額は、①はGSTトークンの価格によって、②はスニーカーNFTの価格によって決まる。

そのためGSTトークンやスニーカーNFTの価格が大きく下がり、全く稼げなくなってしまうという事態も発生する可能性がある。特にゲームへの新規参入者数が減った時には、GSTトークンやNFTを購入する人が少なくなり、そうした事態が起こりやすくなることは頭に入れておきたい。

2.今週のNFTニュース

ウクライナ政府がNFT販売を計画 暗号資産寄付者へのエアドロップは中止

ウクライナ政府は、暗号資産(仮想通貨)で寄付をしてくれた人々へトークンのエアドロップ(無料配布)を予定していたが、3日、同計画を中止することを発表した。

ウクライナ政府のMykhailo Fedorov副首相兼デジタル変革大臣はSNSで、「政府が慎重に検討し、エアドロップの中止を決定した。ファンジブルトークンを発行する計画は一切ない」「代わりに、ウクライナ軍を支援するためNFTの販売の発表を予定している」と説明した。

ウクライナ政府は暗号資産での寄付先として、ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、ポルカドット(DOT)のアドレスを公開している。

ブロックチェーン分析企業Ellipticによると、ウクライナ政府やNGOを支援するために暗号資産やNFTによって寄付された金額は約64億円にのぼる。約2,300万円相当の「CryptoPunks(クリプトパンク)」NFTがウクライナ政府のイーサリアムアカウントに送られるなど、NFTでの寄付も見られるとのことだ。

「進撃の巨人」NFTが米国リリースへ

NFTやデジタルアートワーク事業を手がけるAnique社は、4日、諫山創氏作の人気漫画・アニメ「進撃の巨人」の公式NFTリリースを米国向けに計画していることを発表した。講談社がライセンスを付与した公式のNFTコレクションとなる。

ティザーサイトによれば、NFT発行には、「NBA Top Shot」などのNFTコレクションで知られるDapper Lasの「Flow」ブロックチェーン基盤が利用されるようだ。

Anique社は2019年5月に、国内向けに「進撃の巨人」アートワークのデジタル所有権をNFTの形で販売した実績がある。

SBIグループがNFTマーケットプレイス「SBINFT Market」 旧「nanakusa」をリニューアル

SBIグループのSBINFTは3月2日、NFTマーケットプレイス「nanakusa」をリブランディングした新たなサービス「SBINFT Market」を3月17日にリリースすると発表した。公認アーティストや提携事業者による一次販売時の販売手数料が、7.5%から10%に改定されるほか、中国語・韓国語にも対応する。

詳細:https://www.metaverse-style.com/trend/5176

三菱UFJ銀行がAnimoca Brands株式会社と協業 NFT事業に参入

三菱UFJ銀行は3月3日、 香港を中心に事業を展開するWeb3.0企業Animoca Brands(アニモカブランズ)の戦略的子会社、Animoca Brands株式会社(以下Animoca Brands KK)とNFT関連事業で協業すると発表した。 年内にもサービスを始めるという。

詳細:https://www.metaverse-style.com/trend/5202

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