ブシロードがSHOWROOMと資本業務提携「スターダム」動画NFT化へ

2022/03/02

デジタルゲームやアニメの企画、開発などを手がけるブシロードは3月1日、ライブ動画ストリーミングプラットフォーム 「SHOWROOM」やバーティカルシアターアプリ「smash.」の開発、運営を行う SHOWROOMから第三者割当増資を引き受け資本業務提携したと発表した。両社が有する経営資源やノウハウを活用し、共同で新たなデジタル領域のビジネスやIP創出を目指すという。

協業の第一弾として、子会社のブシロードファイトが運営している女子プロレス団体「スターダム」の動画アーカイブを活用したNFT化を検討、推進する。今後はライブ配信から着想を得た新規IPの共同開発やオーディション企画、新規のビジネスモデル開発などを行うとのこと。

ブシロードはIPを軸にアニメやゲーム、音楽、イベントなどさまざまな事業展開を行うIPディベロッパーを基本戦略としているが、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、リアルライブやイベントなどアナログなエンターテインメントの不確実性が増す一方で、デジタル領域での顧客体験の創造はますます重要なものと考えているという。スターダムはコロナ禍にあっても順調に拡大しており、SHOWROOMとの提携によってコンテンツ価値のさらなる向上を目指す。

提携にあたりブシロードの木谷高明代表取締役会長は「新型コロナウイルス感染拡大によって行動が変化し、エンタメの楽しみ方は大きくデジタルシフトして、新たな技術によりコンテンツの新たな表現、新たな楽しみ方が生まれてくるのではないかとの期待が高まっている。今回の提携は、そのような事業環境の変化を捉え、積極的な新規領域への参入のための一つ」とコメント。またSHOWROOMの前田裕二代表取締役社長は「ブシロードの擁する強固で確かなコンテンツ創出力に当社が強みとするテクノロジーの力を添えることによって、潜在力を更に引き出し、新しい化学反応を起こしていけることを確信している。日本発ビジネスの競争性に対してしばしば疑義が向けられるが、日本が生み出すコンテンツは世界に誇れる圧倒的な優位性であり武器だと信じている。このチームで日本発世界一を作っていけるように、高い視座で野心的に挑戦したい」と述べている。