日産自動車、メタバースギャラリー「NISSAN CROSSING」で安全走行促進の体操体験会

日産自動車は2月28日、VRサービスのVRChat内に公開しているバーチャルギャラリー「NISSAN CROSSING」で、高齢ドライバーの安全走行を促進・啓発する「ハンドルぐるぐる体操」の体験会を実施すると発表した。3月7日午後8時から行う予定。メタバース上のインフルエンサーがさまざまなワールドで「ハンドルぐるぐる体操」をする動画をYouTubeで公開した。

「ハンドルぐるぐる体操」は同社が高齢ドライバーの安全走行を促進、啓発するため、2020年に新潟大学とともに制作。高齢ドライバーが日々の生活の中で運動習慣をつけることで、運転に必要な筋力と認知力を高めて安全走行ができるよう支援するもので、同社と新潟大が共同でコンセプト検討を行い、新潟大が体操のプログラムを創作した。

この体操について、新潟大が60～80代のドライバー25人に対し2カ月間の効果検証を行ったところ、座った姿勢で前にかがむ前屈測定（長座体前屈）や、大きく前に歩幅を進める最大二歩幅測定において向上がみられたという。適正な運転姿勢を保ち、左右確認やペダル操作に必要な体の柔軟性を測る長座体前屈や、筋力やバランス力を評価する最大二歩幅は、日常生活でも自立度や転倒リスクを反映する指標になっている。「ハンドルぐるぐる体操」を正しく継続して行うことで、筋力や認知力を高める効果が期待され、高齢ドライバーに限らず運転不足になりがちな誰にでも健康増進効果が見込まれるという。

体験会は多くの世代へ「ハンドルぐるぐる体操」の特長や有用性を紹介するために実施するとのこと。「ハンドルぐるぐる体操」の概要説明や、VR界のパフォーマーによる体操のレクチャーを行った後、参加者全員で体操する。体験は無料で、開催日当日の先着順で20人が対象。

また体験会へ参加できなくても「ハンドルぐるぐる体操」を楽しく覚えることができる工夫も取り入れた。VR蕎麦屋タナベ氏やカソウ舞踏団Yoikami団長など、VRコミュニティーのインフルエンサーがメタバース上で体操する動画もYouTubeに公開している。