アートNFTプラットフォームUCOLLEX、Animoca Brandsなど11億円超を資金調達

2022/02/25

アートやポップカルチャーのコレクターズアイテムに特化した香港のNFTプラットフォーム「UCOLLEX(ユーコレックス)」は2月24日、香港のブロックチェーン企業Animoca Brands(アニモカブランズ)と日本の投資会社MCP Asset ManagementのMCP IPX One Fundなどからの1000万ドル(約11億5000万円)の資金調達を終了した。評価額は公表されていない。

Ucollexは、ブロックチェーンNFT技術を活用し、「クリエーターが自身のFanbase(ファンベース)を活性化させ、コレクターがお気に入りのアーティストやデザイナーと簡単につながれるコミュニティープラットフォーム」を掲げる。ユーザーはデジタルウォレットを持つ必要がなく、コンテンツやアーティストのインタビュー、3Dアートやバーチャルリアリティ体験などを楽しむことができる。2021年秋には大手暗号資産取引所のBinanceと共同で、イタリアの高級ファッションブランドJimmy Chooの初のNFTオークションを開催している。

調達した資金は、プラットフォームやブロックチェーン技術の開発など、事業の拡大に使用されるとのこと。また、今後発表予定の、知的財産に関する重要な提携に関連するマーケティング活動の推進にも活用されるという

Ucollexの最高経営責任者(CEO)であるRobert Tran氏は、「ポップカルチャーの既存のグローバルなファンダムを、ブロックチェーンの所有権と実用性の新しいパラダイムに橋渡しする。コレクションの楽しみの提供がコアになる」とコメントし、「アニメやおもちゃ、ポップカルチャーのイラストレーターは、これらのデジタルコレクションが消費者を強く刺激すると信じている。22年は私たちにとって重要な年になる」と述べている。

またAnimoca Brandsの共同創業者Yat Siu氏は「我々は、知的財産がオープンメタバースへの参加のハードルを低くすると信じている。投資をリードしたことをうれしく思う」と明かしている。

Animoca Brandsは、2月15日にも、香港のベンチャーキャピタルBrincと提携し「Play-to-Earn(遊んで稼ぐ)」機能のエコシステムに向けて、最大3000万ドル(約34億6000万円)の投資を行う「Guild Accelerator Program」を発表。また、21年末にはBinanceを共同でブロックチェーン・ゲームプロジェクトに投資する2億ドル(約227億円)のファンド設立を発表している